世界最速の渡辺一平が狙う「世界最強」 7月競泳世界選手権Vで五輪内定

西日本スポーツ

 2020年の東京五輪まで残り1年半余り。今年は代表選考レースがいよいよ本格化する。

 リオデジャネイロ五輪で7個のメダルを獲得した競泳は、7月の世界選手権(韓国・光州)で優勝すれば代表が内定。男子200メートル平泳ぎの世界記録を持つ渡辺一平(早大)は「世界選手権で優勝する」と力強く新年の誓いを立てた。

 「最強」の称号をつかみ取った先に、東京五輪がある。16年リオデジャネイロ五輪に出場し、17年は1月に2分6秒67の世界記録を樹立。金メダルの期待がかかった同年の世界選手権はアントン・チュプコフ(ロシア)、小関也朱篤(ミキハウス)に続く3位にとどまった。150メートルまでトップに立ちながら、最後に2人にかわされた。それだけに五輪代表内定は「全く意識しない」と言い切る。「目標はチュプコフに勝つこと」と勝負に集中する構えだ。

 「自己ベストは自分が一番速いけど、世界選手権では強い選手がチュプコフだった。速い選手も大切だけど、強い選手にならないといけない」

 勝負強さを目指した昨年は、海外のレースを転戦して経験を積んだ。周囲の様子を見ながら進めたレース運びも、自らの泳ぎに集中するためにやめた。年間を通して故障や体調不良などアクシデントが続いたものの、最大のターゲットだった8月のパンパシフィック選手権で優勝。シニアの国際大会を初めて制し、殻を破った。

 国内のライバル小関は安定して結果を残し、チュプコフも渡辺の世界記録に迫るタイムをマークしている。激戦が予想される夏の世界選手権。「レベルの高いレースになると思う。東京五輪に自信を持って臨むためにも、勝ちたい」。ライバルに進化を見せつけ、東京五輪の金メダルロードを築く。

■女子平泳ぎ・鈴木聡美に再び勢い

 競泳の個人種目は、7月の世界選手権で金メダルを獲得した選手が東京五輪の代表に内定する。選考会の当該種目に出場することが条件。残りは来年4月の日本選手権が選考会となる予定で、2位以内に入り、派遣標準記録を突破した選手が代表となる方向だ。

 世界選手権で金メダルにもっとも近い種目が男子200メートル平泳ぎ。前回大会銀の小関、銅の渡辺がトップを争う。男子400メートル個人メドレーで五輪2連覇を狙う萩野公介(ブリヂストン)、昨夏のジャカルタ・アジア大会6冠で大会MVPに輝いた池江璃花子(ルネサンス)らも代表切符獲得を狙う。

 12年ロンドン五輪で3個のメダルを獲得した女子平泳ぎの鈴木聡美(ミキハウス)は昨年の国際大会で好成績を収め、再び勢いがついてきた。男子200メートルバタフライのリオデジャネイロ五輪銀メダリスト、坂井聖人(セイコー)は代表落ちした昨年からの復活を期す。

 佐賀県唐津市出身で、ユース五輪の自由形2種目でメダルを獲得した吉田啓祐(東京・日大豊山高)も楽しみな存在だ。

=2019/01/01 西日本スポーツ=

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