ソフトB森、摂津イズム次世代に「後輩にもできるだけ同じことを」

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ヤフオクドームで自主トレーニングを行った森 拡大

ヤフオクドームで自主トレーニングを行った森

昨年の自主トレで摂津(右)と汗を流す森 14年7月の日本ハム戦で9回を締め、摂津(左)とタッチを交わす森 昨年6月の日本ハム戦で摂津(左)になぐさめられる森 昨年5月の西武戦で9回に登板した森(手前)を迎える摂津

 福岡ソフトバンクの森唯斗投手(26)が“摂津イズム”の継承を誓った。昨季限りで現役引退の意思を固めた摂津正投手(36)の下で、ルーキーイヤーのオフから4年連続で自主トレに励んできた。昨季37セーブを挙げて初タイトルのセーブ王に輝いたのも、摂津とのトレーニングの成果だ。再び抑え役を狙う今シーズン。自身のさらなる飛躍はもちろん、一時代を築いた「エースの教え」も次代につないでいく。

■4年間弟子入り

 寂しげな表情を浮かべながらも、森は感謝の言葉を並べた。もちろん、報道が出る前に摂津から引退する意向は直接聞いていたという。それでも、あらためてこみ上げる思いがある。「自分は、摂津さんがいたからここまでこられた。一番お世話になった。本当に寂しい気持ちです…。ずっと付いていきたい人だから」

 2015年、2年目シーズンに臨む自主トレから摂津に弟子入り。それから毎年大きな背中を見つめ、追い続けた。「野球に対する貪欲で真剣な姿勢を学んだ。あれだけの人なのに、さまざまなことに挑戦していく姿とか」と、ともに汗を流した日々を振り返った。

 ホークスの一時代を築いたエースとともに過ごした貴重な時間。これを次代の選手にも伝えていきたい思いが強い。初めて独り立ちするこのオフ。今月米グアムで行う自主トレには、かつて“師匠”が自身にしてくれたように、2年目右腕の椎野を連れていく。

■椎野自主トレに

 「自分も摂津さんにいろんなお世話をしてもらって今がある。だから後輩にもできるだけ、同じことをしてあげたい。いい方に進めるように。これも学んだこと。一緒に活躍できたら」。ブルペン陣の中心に成長した剛腕は“摂津イズム”を継承。自身と摂津のように椎野とともに1軍で活躍できる日を目指す。

 6日もヤフオクドームを訪れて、ウエートトレーニングなどで精力的に汗を流した。「教えられることは何でも教えます」。摂津の野球に取り組む真剣な姿勢なども、折を見て伝えていくつもりだ。もちろん、自身の鍛錬も重ねていく。今季は、復帰するサファテとの抑え争いに挑む。「しっかりプレーすることが恩返しになる。元気なところを見せていきたい」。感謝の思いを胸に森は新たなシーズンに挑む。 (山田孝人)

=2019/01/07付 西日本スポーツ=