東九州龍谷4強 162センチの1年生スパイカー躍動/春高バレー

西日本スポーツ

第1セット、スパイクを決める東九州龍谷・室岡(7) 拡大

第1セット、スパイクを決める東九州龍谷・室岡(7)

準決勝進出を決め喜ぶ東九州龍谷の選手たち

 バレーボールの全日本高校選手権(春高バレー)は男女の3回戦と準々決勝を行い、4強が出そろった。女子は前回準優勝の東九州龍谷(大分)が3回戦で金沢商(石川)、準々決勝で京都橘にそれぞれストレート勝ちし、2大会連続での4強入り。1年生のウイングスパイカー室岡莉乃が存在感を放った。佐賀清和は3回戦で、鎮西(熊本)は準々決勝で、ともに優勝候補の下北沢成徳(東京)に屈した。鹿児島南は3回戦で敗退した。

 男子は前回覇者の鎮西が2大会連続の4強入り。2年生キャプテンの水町泰杜が両ふくらはぎをつりながらも踏ん張り、12日の準決勝へ導いた。東福岡、大村工(長崎)、西原(沖縄)はそれぞれ3回戦で敗れた。

 12日の準決勝から男女ともに5セット制で行われ、男子は鎮西-清風(大阪)、市尼崎(兵庫)-洛南(京都)、女子は東九州龍谷-下北沢成徳、金蘭会(大阪)-八王子実践(東京)の顔合わせとなった。決勝は13日。

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最高到達点297センチ OGのリオ代表鍋谷級

 身長162センチの1年生スパイカーが輝いた。東九州龍谷が危なげなく4強に駒を進めた。京都橘との準々決勝。1-0で迎えた第2セットの20-20から室岡が強烈なアタックをたたき込んだ。ここから一気に突き放し、25-21で勝利を決めた。「結果を残せてうれしい。(6日の)初日より慣れて、思い通りのプレーができた」。初めての「春高」で躍動し、室岡は初々しく喜んだ。

 現日本代表主将の岩坂名奈(久光製薬)、リオデジャネイロ五輪代表の鍋谷友理枝(デンソー)らトップ選手を輩出した名門で入学直後からレギュラーをつかんだ。身長は今大会でメンバー入りした東九州龍谷のアタッカー陣で最も低い。だが、最高到達点297センチから放たれる鋭いスパイクは、身長で20センチ以上も高い荒木彩花(2年)の同306センチからの強打にひけをとらない。

 驚異の身体能力に加えて、スパイクもレシーブも正確。相原昇監督は大リーグのイチローを引き合いに出し、「イチロー選手のバットに当てる技術と一緒で、攻守ともボールを手で捉えるセンスが抜群」と絶賛した。在学中の3年間の「春高」(前身の全国選抜優勝大会も含む)を全て制した鍋谷と比較し、「1年でこれだけやれたのは鍋谷以来。サーブレシーブも含めたら鍋谷より上」と賛辞の言葉を続けた。

 U-17(17歳以下)日本代表候補の練習ではリベロにも挑戦したが、室岡はアタッカーへの強いこだわりを持つ。「小さいと不利な部分はあるけど、技術を磨きたい」。入学後は夏の全国総体、単独チームで臨んだ国体でともに3位。「思い切ったプレーで最後の大会こそ勝ちたい」。春高の新たなヒロイン候補は、力強く言い切った。 (伊藤瀬里加)

 ◆室岡莉乃(むろおか・りの)2002年6月16日生まれ。熊本市出身。同市の田迎小2年のときに「滑石ジュニア」でバレーボールを始める。福岡・上毛中では3年時の全国中学校大会で3位。福岡県選抜の一員として臨んだ全国都道府県対抗中学大会でも3位に入り、優秀選手に選ばれた。好きな選手は元日本代表で、ビーチバレーでも活躍した菅山かおる。

=2019/01/08付 西日本スポーツ=

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