ソフトB岩崎、米アリゾナへ出発 サファテと練習も

西日本スポーツ

福岡空港で取材に応じる岩崎(中央)と嘉弥真 拡大

福岡空港で取材に応じる岩崎(中央)と嘉弥真

 福岡ソフトバンクの岩崎翔投手(29)が9日、新元号元年での50試合以上登板&防御率1点台以下に意欲を見せ、自主トレ先の米国アリゾナ州に向けて出発した。昨季は2度の右肘手術を受けて登板2試合にとどまったが、2017年は球団の平成生まれで唯一の50試合以上登板&防御率1点台を達成した。「翔」は平成生まれの赤ちゃんで男子人気2位の名前。平成を象徴する名を持つ右腕が元号を飛び越え、完全復活を狙う。

 2度の右肘手術からの復活を目指す岩崎は、自主トレの地に米国アリゾナ州を選んだ。3年目の2010年1月に斉藤和巳(本紙評論家)と同州へ行って以来9年ぶり2度目の海外自主トレ。成長を遂げた右腕は「あのころとはトレーニング理論(の知識)が全然違う」。昨年中はリハビリ組で調整したが、同州でトレーニング理論を学んだ工藤監督からも「乾燥している場所の方が、治りも早いはず」と背中を押された。

 そこでは右股関節手術からの復帰を目指すサファテもトレーニングを続けている。西武時代の13年から5年連続で登板50試合以上&防御率1点台をマークした絶対的守護神ともタイミングが合えば練習をともにする予定。「野球をしたくてうずうずしているのは僕も同じ」。昨季序盤で戦線離脱した救援陣の軸2人で切磋琢磨(せっさたくま)する構えだ。

 球団の平成生まれでシーズン50試合以上を投げたのは17年の岩崎を含め、入団以来5年連続で継続中の森(14~18年)や嘉弥真(17、18年)、千賀(13年)、スアレス(16年)、加治屋(18年)の5人いる。だが防御率1点台も記録したのは、17年の岩崎(1・99)ただ一人だ。

 「(球団の)平成(生まれ)だけってことですよね」と苦笑いしながらも「防御率はいいに越したことはない」と一昨年の大活躍再現に意欲を見せる。同年にシーズン72試合登板の球団記録(昨年加治屋がタイ記録)を樹立した右腕だが、手術明けの今季は「投げる試合で内容のいい投球をしたい」と「量より質」を求める。ただ「後々、戻りたい」というセットアッパーに返り咲けば、必然と50試合以上の登板機会が訪れる可能性が高くなる。

 出発前日の8日は筑後のファーム施設で約15メートルのキャッチボールを行い、24日までの米国滞在中に60~70メートルの距離まで伸ばす予定。慎重に段階を踏むが「できれば開幕に間に合わせたい」と意気込む。

 明治安田生命保険が調べた平成に生まれた赤ちゃんの人気の名前ランキングで男子1位の「翔太」に続き、2番目に多かったのが「翔」。完全復活を期す新元号元年に、平成の「顔」として威厳を見せつける。 (鎌田真一郎)

◆楽天・松井は0点台

 「50試合登板&防御率1点台以下」を初めて記録した平成生まれの投手は、2012年のロッテ益田、広島の今村、中日の田島。益田は72試合に登板して防御率1.67、41ホールドを記録し、同年の新人王に輝いた。

 2度記録しているのはロッテ益田(12、16年)と西野(14、15年)、楽天の福山(14、17年)と松井(15、17年)、DeNA山崎(15、17年)、広島の中崎(16、17年)の計6人。15年の松井は唯一の防御率0点台(63試合、防御率0.87、33セーブ)だった。

=2019/01/10付 西日本スポーツ=