長崎商・広中、史上3人目の4年連続区間賞 長崎が九州勢最高11位 都道府県対抗女子駅伝

西日本スポーツ

 驚異の4年連続区間賞!! 第37回全国都道府県対抗女子駅伝は13日、京都市の西京極陸上競技場を発着点とする9区間、42・195キロで行われ、1区(6キロ)を走った長崎の広中璃梨佳(長崎商高3年)が19分24秒で史上3人目の4年連続区間賞(2016年は3区、17、18年は4区)を獲得した。卒業後は日本郵政グループに入社予定。今春から先輩になる17年世界選手権5000メートル代表の鍋島莉奈(高知)とのマッチレースを制し、20年東京五輪への夢を広げた。レースは愛知が2時間15分43秒で3年ぶり2度目の優勝。九州・沖縄勢は長崎の11位が最高で、6年ぶりに一チームも入賞できなかった。

■「スーパー高校生」広中、“先輩”の鍋島制す 東京五輪も夢じゃない

 前には誰もいなかった。実業団のトップランナーを置き去りにして「スーパー高校生」広中がトップでたすきを渡した。「必ず1番で(2区の弟子丸)小春ちゃん(諫早高)に渡すという思いで走った。力は出し切りました」。区間賞を取った昨年12月の全国高校駅伝1区と同コースで再び快走。前年の全国高校駅伝と都道府県対抗女子駅伝の1区ダブル区間賞は新谷仁美(当時岡山・興譲館高)以来13年ぶりだ。

 トレードマークの青いキャップを揺らし、2キロすぎから集団を引っ張った。実業団勢が前に出ても先頭を奪い返し、5キロすぎからは鍋島と一騎打ち。鍋島に前に出られても食らいつき、残り300メートルでスパートした。実業団相手にレースをつくって勝った。

 憧れの選手というリオ五輪代表の鈴木亜由子を擁する強豪の日本郵政グループに入社。世界選手権の経験を持つ同チームの先輩鍋島を破ったが「今日は胸を借りた形。これからにつなげていきたい」と謙虚に話した。

 年始の県チーム合宿時にチーム事情から1区を打診されたが、高校駅伝の疲れもあって最初は固辞。「実業団でやるなら心が強くないと戦えない」と藤永佳子監督(諫早高教)に説得された。藤永監督も諫早高時代に前年の全国高校駅伝と都道府県対抗女子駅伝のダブル1区区間賞を獲得。資生堂でも競技生活を送った経験を聞いた広中は「世界で活躍したいならここをステップにしなさい」と言われてオーダー決定前日に引き受けることを決意した。「覚悟を決めて目の色が変わった」と藤永監督は広中のスイッチが入るのを感じた。

 日本郵政グループの高橋昌彦監督は「鍋島を追い掛ければ日本代表に近づく」とスーパールーキーの成長に期待する。「トラックで頑張りたい」と話す広中。東京五輪だって夢ではない。 (前田泰子)

◆広中璃梨佳(ひろなか・りりか)

 2000年11月24日生まれの18歳。長崎県出身。大村市の桜が原中に入学してから陸上を本格的に始め、3年の全国中学校大会800メートルで6位。昨年はアジアクロカンジュニア女子(6キロ)2位、アジアジュニア1500メートル優勝。U-20(20歳以下)世界選手権1500メートル11位。自己記録は5000メートルが15分33秒41、3000メートルが8分56秒29。163センチ、47キロ。

 ◆4年連続区間賞

 ▼2016年=3区(3キロ)に出場。17位でたすきを受け、10人抜きで7位に浮上。9分20秒は区間1位タイで、長崎の8位入賞に貢献。

 ▼17年=4区(4キロ)に出場。12位から11人抜きでトップに立ち、12分47秒の区間賞。前年を上回る4位入賞の立役者となり、将来有望な中高生に送られる「未来くん賞」を受賞した。

 ▼18年=4区(4キロ)8位から7人抜きでトップに。12分32秒で区間記録を8秒更新し、3位入賞のヒロインに。大会の優秀選手に選ばれた。

 ▼19年=1区で区間賞を獲得して2年続けて優秀選手に。1988~91年の石橋美穂(京都、すべて7区)、2006~09年の小林祐梨子(兵庫、すべて2区)以来3人目の4年連続区間賞を達成。

=2019/01/14付 西日本スポーツ=

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