ソフトB「筑後世代」のドラ1いまだ白星なし 高橋純、田中、不退転の覚悟

西日本スポーツ

片足で投球練習する高橋純(左)と屋内練習場で走り込む田中 拡大

片足で投球練習する高橋純(左)と屋内練習場で走り込む田中

2017年4月に1軍初登板した高橋純 2018年4月に1軍デビューした田中

 今季こそ勝つ! 福岡ソフトバンクの「ドラ1未勝利コンビ」が不退転の決意で今季に臨む。今季4年目の高橋純平投手(21)、同3年目の田中正義投手(24)で、いずれもドラフト会議で複数球団が競合した逸材。高橋純は県岐阜商高時代の投球フォームを参考に球威復活を図り、田中は下半身主導の投球フォームを追求中。16日はともに筑後で汗を流し、田中はブルペンでの投球練習を行った。

■純平「今年駄目なら終わっても…」 4年目

 短い言葉に強烈な危機感がにじんだ。「今年が駄目なら、プロ野球人生が終わっても構わない。それくらいの気持ちでやる」。筑後の屋内練習場で軽めのキャッチボールをこなすと、高橋純は4年目の今季に懸ける決意を口にした。

 3球団競合の末、2016年に入団したが、昨季までの3年間で未勝利。1、2年目は左脚や右肩の故障などに悩まされ、3年目の昨季はフォームを4度も変更するなど試行錯誤が続き、2軍戦で1勝6敗1セーブ、防御率6・46。1軍での登板機会はなかった。

 右肘に痛みを抱えていた昨年11月のプエルトリコ・ウインターリーグは9試合で0勝2敗、防御率7・08。「結果が出なかったことが全て」と振り返る。今オフに工藤監督に手渡された手紙には「今年が本当の勝負の年、今年が最後くらいのつもりで取り組んでこい」と書かれてあった。

 「工藤監督が初めて参加した(15年の)ドラフト会議でくじを引いてもらった。それなのに、3年間何も貢献できていない」。背番号47の大先輩でもある指揮官に恩返ししたい思いは強い。今季は県岐阜商高時代のフォームも参考にして、球速アップに取り組む。

 年始は右肘の治療に専念し、15日に筑後の選手寮へ戻った。「(宮崎春季キャンプ初日の)2月1日にはブルペンに入りたい。というか、入らないと本当にやばいと思う」。調整のペースを上げ、「2・1」に今季に懸ける意気込みを示す覚悟だ。 (長浜幸治)

■正義「期待されるのも長くはない」 3年目

 寒気を切り裂いた40球に確かな手応えを感じた。筑後の屋内練習場のブルペン。今季3年目の田中が納得の表情を浮かべた。「感覚は良くなっている。(春季)キャンプはいい状態で入れると思う」。今年初めて捕手が座った状態で、変化球も全球種を試した。

 5球団競合の末に入団した剛腕も、プロでは苦しみ続けている。1軍初登板を果たした昨季は、中継ぎで10試合に登板して0勝1敗、防御率8・56。「(入団から)2年間期待を裏切っている。期待されるのも長くはない」。厳しい現状は十分に理解している。

 筑後で単独で汗を流す今オフのテーマは、下半身主導の投球フォームづくりだ。「これまでは体の反動に頼っていた。力まずに軽く投げて150キロが出るようにしたい」。昨年の秋季キャンプからランニングやスクワットなどを精力的にこなすなど調整は順調だ。

 ファーム施設が筑後に移った2016年から18年までに入団したドラフト1位(高橋純、田中、吉住)はいずれも1軍未勝利。潜在能力の高さは誰もが認める右腕は「今季はインパクトがある成績を残さないと。キャンプ初日にしっかり投げられるところをアピールしたい」と意気込んだ。

 ◆田之上3軍投手コーチ(筑後を視察、田中について)「真っすぐはスピードも結構出ていた。何の問題もない」

◆筑後移転後の入団選手

 ファーム施設が福岡市から福岡県筑後市に移転した2016年から18年まで、ドラフトで支配下15人、育成17人の計32人が入団。投手は計16人で、1軍での登板経験があるのは高橋純、田中ら6人(古谷は出場選手登録も登板なし)。1軍で勝利を挙げたのは18年育成4位から支配下を勝ち取った大竹だけだ。野手は計16人で、1軍出場経験者は川瀬と茶谷(18年限りで退団)の2人(谷川原は出場選手登録も出場なし)。野手で育成から支配下登録された選手はいない。19年入団組は支配下7人、育成4人の計11人だが、どうなるか。

=2019/01/17付 西日本スポーツ=

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