ソフトB加治屋、8回の男死守! 新球カット、東浜から伝授

西日本スポーツ

屋内練習場でキャッチボールする加治屋 拡大

屋内練習場でキャッチボールする加治屋

グラウンドでランニングする加治屋

 新球カットで「8回の男」死守! 福岡ソフトバンクの加治屋蓮投手(27)が21日、今年初めて筑後のファーム施設で練習した。昨季は主に8回を任され、球団タイ記録の72試合に登板するなど大きな飛躍を遂げた右腕は今オフ、チームメートの東浜巨投手(28)からカットボールを伝授された。新たな武器を手に、ホークス救援陣の激しい競争に食い込んでいく。

■東浜から伝授

 プロ5年目の昨季に大ブレークした右腕に慢心はまったくない。「昨年は自分の想像以上に出来すぎた部分があった。今年は相手も研究してくるだろうし、その上をいかないと生き残れない」。ランニングや約50メートルのキャッチボールで汗を流した加治屋は引き締まった表情を見せた。

 今オフの課題は左打者対策だ。昨季の対左打者の被打率は3割2分1厘で、対右打者の2割3分3厘と比べると9分近く悪い。左打者の内角に食い込む球が必要と考えた加治屋が教えを請うたのが、同じ右腕でカットボールを得意にする東浜だった。昨年末に福岡市内で自主トレをともに行い、新球種習得のヒントを得た。

 「これまでもスライダーは投げていたけど、曲げたいという意識が強く、腕が横から出てしまっていた」という加治屋にとって、東浜のカットボールは理想に近い球だった。「真っすぐを投げるような感覚で、握りを変えればストレートに近い軌道のカットボールになる」。左打者の内角をえぐり腰を引かせるイメージは固まりつつある。

 向上心をかき立てるのは、2014年に入団したドラフト同期の存在だ。昨季は2位の森がセーブ王、4位上林は打撃成績で軒並みキャリアハイを記録し、育成1位だった石川もチームトップタイの13勝を記録した。「昨年は同期に付いていくという意識が強かった」と振り返る加治屋が特にライバル視するのが森だ。

 「タイトルを取ったのは森だけ。自分も(タイトルを)取って追い付きたい。負けたくない」。昨季、新人王を投票数3位で逃した悔しさを胸に秘める右腕が狙うのは最優秀中継ぎ投手賞だ。「そのためには8回を任せてもらえるようにならないと」。昨季故障で離脱したサファテや岩崎が復帰すれば、森も含め救援陣の競争は激しさを増す。6年目を迎えた勝負の今シーズン、新球種で8回の男に食い込む。 (長浜幸治)

=2019/01/22付 西日本スポーツ=