冨安初ゴール、苦手のヘッドで決めた 悩み克服した「アジアの壁」との日々

西日本スポーツ

 ◆アジア杯決勝トーナメント1回戦:日本1-0サウジアラビア(21日=UAE・シャルジャ)

 2大会ぶりの優勝を目指す日本は20歳のDF冨安健洋(シントトロイデン)の国際Aマッチ初ゴールでサウジアラビアを破り、ベスト8進出を決めた。

 前半20分、この試合最初のCKに頭で合わせて押し込んだ。20歳77日での得点はプロが出場するようになった92年大会以降、日本代表の大会最年少ゴール。今大会1次リーグ初戦で同学年のMF堂安がつくった20歳207日の記録をさらに塗り替えた。

 ボランチとセンターバックを兼務できる器用な冨安が苦手と自覚するのがヘディングだ。188センチと長身ながら、「高い打点で合わせられなくて」と悩んでいた。2017年まで在籍した福岡で指導した井原正巳監督(現J2柏ヘッドコーチ)も指摘。全体練習後に落下点への入り方や最高到達点での合わせ方などを指導する姿は日常的な光景で「ヘディングが強い選手は首が強く、体幹も鍛えれば空中で懐が深くなる」と筋力トレーニングも促した。

 筑波大2年時に20歳でフル代表デビューしてから国際Aマッチで122試合に出場し、主将も務めた井原監督。通算5得点したが「ヘディングは苦手で嫌いだった」という。「僕よりトミ(冨安)の方が精神的にもたくましく、筋肉も伸びしろがある」。冨安が19歳でフル代表デビューを果たした昨年10月のパナマ戦をテレビ観戦した際、成長に目を見張りながら「ヘディングがまだまだ。サイズがあるのだから、中沢(佑二)や闘莉王のように点が取れるセンターバックになってほしい」と注文を忘れなかった。

 福岡時代にオフ返上で体を鍛えた冨安は17年3月のJ2熊本戦で、頭でJリーグ初ゴール。代表初得点もヘディングだった。着実に課題を克服し、「アジアの壁」を超える日を井原氏も望んでいる。(末継智章)

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