ソフトBドラ1甲斐野、動く剛速球152キロ 入来コーチ「衝撃的」

西日本スポーツ

堀内(左端)、栗原(左から3人目)が見つめる中、ブルペンで投げ込む甲斐野 拡大

堀内(左端)、栗原(左から3人目)が見つめる中、ブルペンで投げ込む甲斐野

剛速球を披露する甲斐野 同上 同上

 福岡ソフトバンクのドラフト1位、甲斐野央投手(22)=東洋大=が25日、筑後のファーム施設での新人合同自主トレで初めて捕手に座ってもらってブルペン投球し、最速152キロをマークした。変化球を交えて23球を投げ、7割程度の仕上がりとしながらも直球は常時150キロ台を計測し、「動く」真っすぐに周囲も仰天。最速159キロ右腕が、宮崎春季キャンプを前にモンスター級の投球を披露した。

■直球常時150キロ台

 誰もが見入る衝撃の23球だった。17日に立ち投げして以来、甲斐野が2度目のブルペン入り。捕手に座ってもらうと重いミット音がテンポよく鳴り響いた。うなりを上げる直球は、投球の軌跡を精密に測れる機器「トラックマン」で最速152キロを記録。「まだ7、8割」と言うものの、直球は常時150キロ以上を計測し、最速159キロ右腕の実力を示した。

 見守った周囲に強烈なインパクトを与えた。視察した入来3軍投手コーチは「衝撃的だった。誰が見てもびっくりする球。長く野球を見てきたが、直球はモンスター級。これはどえらい選手になる。将来を想像するとワクワクする」と興奮を隠せない。先にブルペンで投げていた5年目の笠谷も「すごすぎて、(投球練習を)やめました」と冗談めかして苦笑いした。

 驚くべきは、球速だけではない。球を受けた飯田1軍ブルペン担当は「ボール(の軌道)がきれいじゃなく、カット気味に左右に動くところもいい。非常に捕りづらかったし、バッターも打ちづらいと思う」と独特の「動く剛速球」を評価。報道陣から評価を伝え聞いた甲斐野は「意識はしていないけど、球が動くのを嫌だと思う打者もいる。そう言われるのはうれしい」と笑顔を見せた。

■変化球交え23球

 もちろん、反省も忘れない。「力んでリリースまでに余計な力が入ってしまった。悪い自分が出た。まだ本物の150キロ(のボール)じゃないし、フォークも落ちが悪かった」と冷静に分析していた。

 これまで、他の新人選手が次々とブルペン入りを重ねる中でもマイペースを貫いてきたが、工藤監督が筑後を視察する28日を前に一気にペースを上げた。「みんな意識しているし、もちろん僕もそう。工藤監督にアピールポイントの直球をしっかり見てもらいたい。もう一段ギアを上げる」。目指す宮崎春季キャンプのA組(1軍)入りに向けて、目前に迫る“御前投球”に燃えている。

 「現時点では思った以上に投げられたかな。理想は分かっていても打てない真っすぐ。そこに近づけるようにやっていきたい」と手応えを口にした。春季キャンプの振り分けが決まるのは、視察翌日に開かれる29日のコーチ会議。その前に、指揮官に直接名刺代わりの剛速球を見せつける。 (長浜幸治)

=2019/01/26付 西日本スポーツ=

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