ソフトB工藤監督、熊本で熱血野球教室!4時間指導 昨年引退の城所氏も参加

西日本スポーツ

■野球教室

 「約束の地」で誓ったV3! 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(55)が26日、2016年の熊本地震で甚大な被害を受けた熊本県西原村を3年連続で訪れた。一昨年、昨年に続いて少年野球チーム「西原村学童野球クラブ」を指導。地震後にがれき置き場になっていたが先月復旧したチームのグラウンドで昨季の日本一を報告し、3年連続の日本一を被災地の子どもたちに再び誓った。

■熱血!4時間指導

 日は傾き、空からは小雪がぱらついてきても、工藤監督は笑顔で腕を振り続けた。野球教室のラストは「西原村学童野球クラブ」に所属する24人それぞれと1打席対決。6年生に対して、よりギアを上げた球を投げた。「速いです」と突っ込まれても「試合で相手ピッチャーに『速いです』と言うのか?」と、お構いなしだった。

 全員が打ち終わったころには昨年同様、日は完全に沈んでいた。4時間近い熱血指導に、主将から元気なお礼のあいさつ。これも昨年と同じように「僕らも熊本大会で優勝するので、工藤監督も今年も日本一になってください」とエールを送られた。工藤監督はしっかり答えた。「必ず今季も日本一になって、また報告に来ます」。年齢こそ40歳以上離れていても、男同士の固い誓いだ。

 工藤監督にとって、西原村は「約束の地」だ。2016年の熊本地震から約9カ月が経過した17年1月、復興支援の一環で初めて訪問。そこで魂を激しく動かされた。同クラブが使っていたグラウンドが震災後にがれき置き場となったため、保護者らが集まって畑の一角を改造。その臨時グラウンドで練習する少年たちの姿に、工藤監督は目頭を熱くした。

 「子どもらのために、という大人の思い。逆境をはね返すんだという大きな力を教えられた」。16年は工藤監督自身も大逆転V逸で悔しさを味わったが、年が明けての初訪問でV奪回を約束し、有言実行。昨年1月には日本一の報告で同地を再訪した。そして先月、ようやく本来使用していたグラウンドが復旧。工藤監督も3度目で初めて訪れたフィールドで、縦横無尽に走り回る子どもたちの姿に顔をほころばせた。

■豪雨被害の朝倉も

 それでも、グラウンドの近くにはまだ仮設住宅が並び、そこで生活を余儀なくされている人も少なくない。この日、工藤監督は、午前中に17年の九州豪雨で被害を受けた福岡県朝倉市で中学生に野球教室。終了後に西原村へ向かったが、その移動中に熊本地方で震度5弱の地震が起き、心を痛めた。「九州は一つだし、ホークスは九州のチーム。僕らができることはずっと続けていく」。今年も日本一。その約束を果たすことが、九州の球団の使命だ。 (倉成孝史)

■城所氏 新たな仕事やる気十分

 昨年限りで現役を引退し、今季から球団職員として野球振興部に所属している城所氏も、工藤監督とともに野球教室に参加した。「もっと下半身を使ってバットを振ろう」などと優しく助言を送りながら主に打撃を指導。「振興部の役割は、野球の普及と子供らの健全育成。野球を教えるというよりは、何かその子にとってヒントを与えられるような活動をしていきたい」と、新たな仕事にやる気をみなぎらせていた。

=2019/01/27付 西日本スポーツ=

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