裏方で25年「九州大学野球選手権」を支え続けた男の思い

西日本スポーツ

全九州大学野球協会の上村賢三事務局長 拡大

全九州大学野球協会の上村賢三事務局長

第64回西日本スポーツ賞の受賞者たち。(左から)福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐外野手、全九州大学野球協会の上村賢三事務局長、中村学園女子高剣道部の岩城規彦監督、諸岡温子選手、オーパーツ福岡SUNS吉野至代表=27日午前、福岡市・天神

 九州・沖縄のスポーツ界で顕著な業績を残した個人や団体をたたえる第64回西日本スポーツ賞(共催・テレビ西日本、協賛・富士通、西日本新聞ビルディング)の贈呈式が27日、福岡市・天神のエルガーラホールであった。2団体、2個人に表彰状などが贈られ、アマチュア関係の体育功労で九州の大学野球の運営に尽力した全九州大学野球協会の上村賢三事務局長(66)が受賞した。

 大学野球に関わった多くの人の顔を思い出したという。上村さんは「受賞は裏方の学生の代表。卒業生も自分たちがやったかいがあったと思ってくれれば」と感謝した。

 九州・沖縄の3連盟が立ち上げた全九州大学野球協会の事務局長として、明治神宮大会の代表を争う九州大学選手権に1994年の第1回から携わった。プレーする選手の裏で経理や会場運営など試合を支えるマネジャーなど学生を指導、サポート。昨秋の大会まで同選手権をちょうど200試合見守った。

 「野球に限らず、どのスポーツにも表に立たない人はたくさんいる。励みになれば」。勝敗にこだわるのではなく、陰で支える周囲への感謝の気持ちを持つことの大切さを、選手にも裏方の学生にも伝えた。同選手権の運営に携わるのは、大会が四半世紀を迎えた昨秋が最後。「大会を続けることが大学野球の底上げになり、子どもたちの希望にもなる」。今後の発展を願い、次の世代にバトンを渡した。 (広田亜貴子)

=2019/01/28付 西日本スポーツ=