ソフトバンク17年ぶり新人4投手がA組 かつてのドラ1右腕はB組スタート

西日本スポーツ

ノックを受ける(左から)杉山、甲斐野、板東、奥村 拡大

ノックを受ける(左から)杉山、甲斐野、板東、奥村

2年目の育成・周東 監督・コーチ会議に臨む工藤監督 ソフトバンクキャンプA組(※白抜きは新人。キャンプ中合流予定の外国人選手を含まない)

 フレッシュキャンプでV3へ! 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(55)が、全選手に激しい競争を促した。29日、ヤフオクドーム内で監督・コーチ会議を開き、宮崎春季キャンプの組分けを発表。ドラフト1位の甲斐野央投手(22)=東洋大=をはじめ、チームでは17年ぶりとなる4人の新人が主力中心のA組(1軍)に入った。野手でも育成2年目の周東佑京内野手(22)がA組入り。「新戦力」がもたらすチーム内競争を、リーグV奪回と3年連続日本一へつなげる。

■松本、純平はB組

 日本一に輝いたとはいえ、リーグ2位に終わった昨季の悔しさは忘れていない。それを晴らすという強い思いが、この日発表されたキャンプメンバーに色濃く表れた。甲斐野、杉山、板東、奥村のルーキー4人が主力中心のA組入り。工藤監督の就任後、新人のA組入りは2017年の田中しかおらず、4人が入るのはチームとして02年以来17年ぶりという、思い切りだ。

 「(今季の新人投手は)球団に即戦力として取ってもらった選手。直接見たいというのもあるし、力もしっかり持っている。コーチも含めての判断。一人一人(違った)特長があるというところも、4人という人数につながった」

 今オフ球団は外国人、フリーエージェント(FA)の獲得、トレードを行っておらず、ドラフトで入団した11選手(育成4人を含む)がそのまま新戦力だ。工藤監督も、28日に筑後での新人合同自主トレを視察。ブルペン投球をチェックし、リーグV奪回へ向けた戦力となり得るという判断で4投手をA組に選考した。

 新人の台頭ももちろんだが、指揮官の最大の狙いはチーム内競争を高め、チーム力の底上げにつなげることだ。新人4人がA組入りした一方で、甲斐野と同学年の松本、1学年下の高橋純ら、かつてのドラ1右腕はB組スタート。「同じ年齢の選手たちには刺激になると思うし、負けてたまるかという思いを持って頑張ってもらいたい」。今回のメンバー選考は、期待されながらも伸び悩んでいる若手選手らへの痛烈なメッセージでもある。

 投手だけでなく野手でも、育成の周東がA組入りした。50メートルを5秒7の俊足が武器で、昨季は27盗塁でウエスタン・リーグの盗塁王を獲得。昨年10月にコロンビアで開催されたU-23(23歳以下)ワールドカップに日本代表として出場し、11、12月のプエルトリコでのウインターリーグでも26試合で打率3割4厘と結果を残した。

 「足が最大の武器というのは変わりないが、守りも打つ方も伸びしろがある」。指揮官は今季「盗塁と走塁」を大きなテーマに掲げているだけに、周東はアピール次第で支配下登録から、一気にレギュラー取りの可能性もあり、野手陣の競争激化にもつながる。「(選手全員が)争って(1軍登録枠の)29人をつかんでほしい。切磋琢磨(せっさたくま)していいキャンプを過ごしてほしい」。V3へ向けたフレッシュキャンプが、まもなくスタートする。 (倉成孝史)

 ◆甲斐野「ここまでは充実したトレーニングができた。ルーキーらしく、はつらつさを前面に出しながら、出遅れることなくやりたい」

 ◆杉山「A組に入ることを目標に新人合同自主トレでアピールを続けてきた。ここからが勝負」

 ◆板東「合同自主トレでやりたかったことはしっかりやってきた。自分を見失うことなく、やるべきことに集中したい」

 ◆奥村「キャンプのテーマは『焦らず焦る』。張り切りすぎてオーバーワークでけがをすることがないよう、気持ちを抑えながらやっていきたい」

   ◇    ◇

野手では2年目育成・周東

 周東(初のA組抜てき)「A組を目指してオフもトレーニングしてきた。大きなチャンスだと思う。自分の武器は足なので、キャンプの中でしっかりアピールしたい。オープン戦も生き残って、支配下登録を目指したい」

   ◇    ◇

原則“降格”なし 倉野コーチ

 倉野投手コーチがルーキーの4投手について、原則キャンプ終了までA組に参加させる方針を示した。「2年目以降の選手たちと同じようには見ていない。あまりにも練習についてこれないとなれば別だが、キャンプで(B組に)下げることは考えていない」と話した。

=2019/01/30付 西日本スポーツ=