千賀「すごくいい時間だった」ポスティングひとまず封印 球団社長らと会談

西日本スポーツ

筥崎宮で参拝し、お神酒を受ける千賀 拡大

筥崎宮で参拝し、お神酒を受ける千賀

必勝祈願で筥崎宮を訪れ、参道を進む千賀 昨年12月29日付本紙3面

■29日に会談

 福岡ソフトバンクの千賀滉大投手(26)が30日、希望するポスティング制度を利用しての米大リーグ移籍について、前日の29日に後藤芳光球団社長兼オーナー代行(55)らと会談したことを明かした。自身が望んだ球団首脳との話し合い。球団側は同制度での移籍を依然認めていないが、双方が率直に意見を言い合ったという。心をスッキリさせた右腕は、夢をひとまず胸の中にしまい、今季に集中する決意を示した。

■26歳誕生日の決意

 1月30日、26歳の誕生日を千賀はスッキリした気持ちで迎えた。希望するポスティング制度を利用しての米大リーグ移籍に関する球団首脳との話し合い。前日の29日夜、千賀側は代理人を伴い、球団側は後藤社長ら数人が集まって食事をしながらの形で実現した。「自分の意見を言えた。(後藤社長は)選手の気持ちを聞けてうれしいと言ってくれた。すごくいい時間だった」と振り返った。

 席上で千賀は改めて同制度を使った米移籍を訴えたという。その上で球団の言い分も聞いた。「なぜポスティングをされたら困るか、なども話してもらった」。同制度での移籍を認めないという球団のスタンスは変わっていない。それでも千賀は自身の心の内を包み隠さず球団首脳らと話し合えたことに納得できた。

 後藤社長も有意義な時間だったことを強調した。千賀の希望関連に加え「世界一」を目指すチームビジョンやそこに向けた取り組みも話したという。その上で「(メジャーを)目指したいという強い思いはすごく分かる」と理解も示し「結論は出してない。ただ僕らが凝り固まった考えで、何にも受け入れないわけではない。今日、明日の話ではないが、考えを受け止めていろいろ進化できれば」と述べるなど、継続審議を示唆した。

 希望していた会談を終え、千賀の心はシーズンモードに切り替わった。昨季は開幕投手を務め、チームトップタイの13勝を挙げて3年連続の2桁勝利。だが右肘周辺の張りなどで4度出場登録を抹消され、規定投球回(143回)に2イニング届かず。千賀は「中途半端な成績だと思う。(会談では)これで(メジャーに)行けると思わない、という話もした。先発で、個人として評価される部分を伸ばしていく。そうすれば勝ち星も伸びていくと思う」と、まずは押しも押されもせぬ「エース」に成長することを誓う。

 千賀は海外フリーエージェント(FA)権の故障者特例措置の対象者で、同権の資格取得条件を満たすのは早くて2022年。「まずは自分がちゃんとやらないと何も始まらないので」。夢実現を近づける可能性を高めるためにも…。右腕はやるべきことを明確に見据えている。 (山田孝人)

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◆千賀のこれまでの経緯

 ▼2017年12月21日 球団の育成出身選手として初めて年俸1億円を超えた契約更改交渉で、球団側にポスティング制度を利用しての米大リーグ移籍の希望を訴える。「若いうちじゃないといい契約をしてもらえないし、日本に戻ってもう一度契約するのも難しくなる」。同年は3月のWBCで侍唯一のベストナインに輝き、シーズンでも13勝4敗で勝率第1位のタイトル獲得。王会長や後藤球団社長にも思いを伝えたいとも話していた。

 ▼18年1月5日 後藤球団社長が初言及。「機会があれば喜んで話はする」とした上で「価値が上がった選手はわれわれの財産。ポスティングを容認するのは『いつか売りますよ』という話。必ずしも選手のためにならない」と同制度での米大リーグ移籍を認めない意向を示す。

 ▼同年12月28日 契約更改交渉の席で再び同制度を利用しての米大リーグ移籍を直訴。「野球人として大きな目標がある方がいい」。19年1月に球団上層部と会談する方向で調整。

=2019/01/31付 西日本スポーツ=

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