ブーマー大暴れで移転後初首位 伝説のラスト若田部VS野茂【平成4年のホークス】

西日本スポーツ

移籍後本拠地1号の逆転満塁弾を放ったダイエー・ブーマー(平成4年4月) 拡大

移籍後本拠地1号の逆転満塁弾を放ったダイエー・ブーマー(平成4年4月)

平和台最終戦で近鉄打線を完封、10勝目を挙げたダイエー・若田部(平成4年10月)

 ソフトバンクが本拠地を福岡に移して30周年を迎えた。移転最初のシーズンは平成元年。弱小から常勝へと変貌した「平成のホークス」の歩みを振り返る。


 ◆1992(平成4)年=4位/57勝72敗1分け 勝率・442

 90年6位、91年5位と一つずつ順位を上げて迎えた田淵幸一監督の3年目は開幕2連敗から立て直して好スタートを切った。4月19日に7年ぶり、福岡移転後は初となるリーグ首位。5月中旬まで勝率5割をキープするなど旋風の予感を漂わせた。

 オリックスから移籍したブーマーが快進撃の立役者だった。阪急時代の84年に三冠王に輝いた経験もある38歳の大砲は4月だけで6本塁打、24打点、打率3割1分6厘の大暴れ。3度の決勝打を放つなど勝負強さを見せたが、終盤は不調に陥りチームも勢いを失った。97打点で4度目の打点王となったブーマーはこの年が現役ラストシーズンとなった。

 今もファンの間で語り草となっている試合は10月1日の平和台球場最終戦。ルーキー若田部健一が近鉄のエース野茂英雄との投げ合いを制し1-0で完封勝ちした。若田部はこの白星で10勝目を挙げると同時に、かつての本拠地で最後の勝利投手となった。

 オフには西武の根本陸夫管理部長が監督に就任することが発表された。翌年の福岡ドーム開業を前に、就任会見では「野性、明るさ、スピード、知性的な面を原点にした野球を」と語った。

 新マスコットキャラクター「ホークファミリー」と新ユニホームも発表された。ユニホームは白と黒を基調に左胸に「FDH」の文字が入ったシンプルなデザイン。モデルは若田部と浜名千広が務めた。

 秋のドラフト会議では1位で大越基、2位で久保貴裕を指名した。

=2019/02/06 西日本スポーツ=