根本マジック開幕新17点 城島を口説いた世界の王【平成6年のホークス】

西日本スポーツ

ダイエー入りを表明し王監督と握手を交わす城島(平成6年12月) 拡大

ダイエー入りを表明し王監督と握手を交わす城島(平成6年12月)

トレード移籍したダイエー・秋山(左)と西武・佐々木がオープン戦の試合前にユニホーム姿で対面した(平成6年3月) 王監督(左)から真新しいユニホームを着せてもらい笑顔の工藤(平成6年12月)

 ソフトバンクが本拠地を福岡に移して30周年を迎えた。移転最初のシーズンは平成元年。弱小から常勝へと変貌した「平成のホークス」の歩みを振り返る。

 ◆1994(平成6)年=4位/69勝60敗1分け 勝率・535

 93年シーズンのオフに3対3の大型トレードで西武の秋山幸二、フリーエージェント(FA)で阪神の松永浩美を獲得、さらにルーキー小久保裕紀の入団など大規模な補強で最下位からの巻き返しに挑んだ。

 4月9日、オリックスとの開幕戦。1番松永、3番トラックスラー、4番秋山、5番ライマー、6番小久保と新戦力がずらりと並んだ打線は2回に5点を奪うなどいきなり破壊力を見せつけた。クリーンアップのアーチそろい踏みなどもあり、2リーグ制後の開幕戦新記録となる17得点で圧勝。勢いに乗ってダイエーは開幕4連勝を飾った。

 前半戦が終わった時点で首位西武と1・5ゲーム差の2位。根本陸夫監督らの仕掛けで獲得した戦力たちがそろって活躍し、明らかに変わった野球にファンも期待を膨らませた。後半戦も8月上旬までAクラスをキープしていたが徐々に失速し、2位タイのオリックス、近鉄に勝率6毛差の4位に終わった。それでも貯金6の勝率・535で南海時代の1977年以来となる勝ち越し。ドラフト1位の渡辺秀一が先発、救援で31試合に登板し8勝4敗で新人王になった。

 そしてシーズン終了後の10月12日、夏に就任が内定していた王貞治監督が誕生した。仕掛け人の根本監督はフロント入り。巨人監督を退任後、7シーズンぶりにユニホームを着ることになった王新監督は就任会見で「セ、パに分かれた以上、それが望まれるでしょう」とのちに実現することになる巨人・長嶋茂雄監督との「ON対決」を期待する声を受け止めた。

 93年オフと同様に大型補強は続き、西武からFAで工藤公康と石毛宏典を獲得した。秋のドラフト会議では大学進学を表明していた高校通算70本塁打、遠投120メートルという強肩強打の捕手、城島健司を強行指名。就任したばかりの王監督が自ら2度城島の通う高校に出向くなどして、入団につなげた。

=2019/02/08 西日本スポーツ=

PR

PR

注目のテーマ