ソフトB10年目・育成川原がメジャー雄星級151キロ 3人斬りで強烈アピール

西日本スポーツ

8回に登板し、3人で抑えた川原 拡大

8回に登板し、3人で抑えた川原

今宮(左)らに迎えられ笑顔の川原(中央)

 ◆ソフトバンク紅白戦(20日・宮崎アイビー)

 絶対支配下に復帰する! 10年目の育成左腕、川原弘之投手(27)が、B組からA組の紅白戦に参加し、1回を無安打、1奪三振、無失点に抑える好投を見せた。この試合で最速151キロをマーク。左の中継ぎが手薄なチームにとって、最速150キロ超のパワータイプは貴重な戦力になりうる。肩、肘の手術を経験するなどけがに悩まされ続けた「苦労人」。開幕前の支配下登録へ強烈なアピールをした。

■川島から三振

 プロ10年目の育成左腕が衝撃を与えた。紅組の5番手で8回に登板した川原は、栗原、川瀬と左打者2人を簡単に打ち取り「左キラー」の川島と対した。5球目はこの日最速の151キロを計測。続く136キロのスライダーを膝元に決めて空振り三振を奪い、アピール投を締めくくった。

 「持っている力は出せた。うまくいきすぎ。最後のスライダーもうまく投げられたし、全部が良かった。100点です」と満足そうに汗を拭った左腕。川島から試合後に「いいボールだったよ」と直接声を掛けられると笑みを浮かべた。

 「今日見た選手の中で一番の衝撃。逆にこっちが(川原について)聞きたいくらい」と驚きを隠さなかったのは楽天の小池スコアラーだ。「左であれだけの真っすぐを投げる投手が何人いるかという話。(マリナーズの菊池)雄星クラスでしょ、150キロを投げるのは」と、今季から米メジャーに挑戦した左腕の名前を挙げて絶賛した。

■救援で存在感

 B組の川原を紅白戦に抜てきした首脳陣にも十分なインパクトを与えた。倉野投手コーチは「期待以上。こういう投球をするなら(A組投手陣を)ごぼう抜きするんじゃないか」とにやり。「うちの左にはあまりいないタイプ。今日投げた投手のイニングを削ってでも、また見たいと思わせてくれた」と高評価した。

 川原は福岡大大濠高から2010年にドラフト2位で入団し、12年の2軍戦で158キロをマークするなど将来を期待されたが、15年に左肩、左肘の手術を相次いで受け、同年育成選手となった。リハビリ後、腕の位置を下げて球速に頼らない投球を身につけ、昨季の2軍戦では34試合に投げ3勝2敗5セーブ、防御率1・75と結果を残した。

 「これまでは自分との戦いだったけど、今は打者と戦えている。もう10年目。このままでは終われない」と誓う左腕に対し、工藤監督は「悪いところを探す方が難しい。左のサイドで150キロを出せる投手は貴重。またチャンスはある」とA組で登板機会を与えることを明言。左の中継ぎは、嘉弥真の調整が遅れており、モイネロは外国人枠に左右される恐れがあり、決して潤沢な陣容ではない。地元福岡市出身の「背番号122」への期待は高まるばかりだ。 (長浜幸治)

 尾形(育成でA組紅白戦に抜てきも1回を2安打1失点)「思うように投げられなかった。間合いが悪くなって、自分のペースで投げられなかった」

=2019/02/21付 西日本スポーツ=