ソフトバンク、計算できるのは森だけ/池田親興氏の目

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西日本スポーツ評論家の池田親興氏 拡大

西日本スポーツ評論家の池田親興氏

熱気のこもった投球を披露する森

 ケース打撃に登板した中継ぎ候補、杉山のアクシデントを目の当たりにした。大事に至らないことを願うばかりだが、ここまで順調だった調整に遅れが出る可能性が出てきた。そもそも救援陣には故障者や故障上がりが多い。キャンプも終盤へと向かう中、6回以降を任せられるメンバーの輪郭がいまだに見えてこないのは少し気掛かりだ。

 もちろん先発候補から回ってくる陣容がはっきりしない現状で固めるのは、難しい面があるだろう。とはいえ、現時点で計算できるのは森だけだ。サファテや岩崎、加治屋、嘉弥真、石川らは出遅れている。こうした実績のあるメンバーが不透明な状況の上に、経験豊富なベテランの五十嵐や寺原はチームにもういない。他球団がうらやむ選手層の厚さのはずだが、まだ未知数の甲斐野ら即戦力と期待されるルーキー陣を頼りにしなければいけない。開幕まで時間はあるとはいえ、苦しいチーム事情が透けて見える。

■光明は川原

 一方で、はい上がりたい立場にいる投手にとってはチャンスが生まれている。チームにとって「光明」といえる存在感を示したのが10年目育成左腕の川原。20日の紅白戦で、課題だった制球の不安を感じさせない安定した投球を見せてアピールに成功した。また見たいと思わせる内容だった。今のチーム事情ならば一つずつ結果を残していけば支配下登録に復帰し、中継ぎ陣の一員に加われる可能性はある。

 これから実戦が増えていく。練習試合やオープン戦で経験を積ませ、誰が「戦力」なのかを見極める大事な終盤のキャンプになる。 (西日本スポーツ評論家)

=2019/02/22付 西日本スポーツ=

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