開幕白星の大分に29歳の“新星” 高校後輩の柴崎岳に「覚えてる?」

西日本スポーツ

開幕戦で2得点し、サポーターにあいさつする大分・藤本(10) 拡大

開幕戦で2得点し、サポーターにあいさつする大分・藤本(10)

 ◆明治安田生命J1第1節 鹿島1-2大分(23日・カシマスタジアム)

 たたき上げの点取り屋が6年ぶりJ1の大分を開幕白星に導いた。

 昨季アジア王者の鹿島から2得点を奪う大仕事をやってのけたのはFW藤本憲明。2017年のJ3鹿児島、18年のJ2大分に続き、すべて違うカテゴリーで3年連続のJリーグ開幕戦ゴールを決めた。14年にJFLでも開幕戦で得点している“開幕男”は「開幕だけとならないようにしたい」と笑った。

 青森山田高で主にサイドバックとしてプレーし、近大からJFLの佐川印刷京都(後のSP京都FC)に進んだ。午前は練習、午後は本の包装作業をしながらJリーガーの夢を追い続け、15年にSP京都が解散したことで16年にJ3鹿児島入り。17年はJ3で得点王となり、昨年は大分で12得点を決めてクラブのJ1昇格に貢献した。

 「やっと、ここまで来たという感じ。何とかなると思って、諦めずにやってきた。J3やJFLの選手にとってのいい目標になればうれしい」。初めてのJ1で背番号10を背負った29歳は、敵地カシマスタジアムで堂々とプレーした。

 アマチュア時代に結婚し3人の子の父でもある。苦労人のストライカーは「J3で(17年に)24点を取ったので、J1でも目標にしたい。そうなれば、大分もJ1残留できると思う」と力強く言い切った。

 日本代表MFの柴崎岳は高校の3学年後輩。同じ時期にプレーしてはいないが、青森山田中時代の柴崎は高校のチームに交じってプレーしていたので面識があるという。「最近、岳に会った際に『覚えてる?』と聞いたら『覚えてます』と言われました」。自身にとって日本代表はまだまだ遠い存在だが、鮮烈すぎるJ1デビューでその存在を印象づけた。

=2019/02/23 西日本スポーツ=