ソフトBサファテ、314日ぶり打者に投げた 最速144キロ “キング”開幕へ一歩前進

西日本スポーツ

 開幕へ一歩前進! 右股関節手術からの復活を目指すデニス・サファテ投手(37)が23日、314日ぶりに打者に投球した。昨年4月15日のロッテ戦(鹿児島)以来。最速144キロと調整段階ながら、B組の野手4人に32球を投げ安打性を3本に抑えた。実戦復帰が予定される3月6日の西武とのオープン戦(ヤフオクドーム)へ向け、2017年にプロ野球記録の54セーブを挙げた「キング・オブ・クローザー」が着実に歩みを進めている。

 生目第2球場にルーキーの絶叫が響いた。「折れたーっ!」。マウンドに立ちはだかったサファテの低め直球が、ドラフト3位の野村のバットをへし折った。2017年MVP男の“復帰登板”を見守っていたファンからも、どよめきが起きた。

 フリー打撃では投手の前にL字の防球ネットを置いて投球することが多い。だが「ネットが前にあると気になる」という右腕の意向により、視界が開けた状態でのマウンドだった。「アドレナリンが出た」。昨年4月15日のロッテ戦以来となる打者への投球に、百戦錬磨の「前守護神」も興奮を隠せなかった。

 「ブルペン(での投球)に飽きていたから気持ちよかった。大きな手術をしてから、マウンドに立って打者に投げられたことで十分に満足している」

■4人に安打性3本

 B組の打者4人に計32球を投げ、安打性の打球は3本に抑えた。だが、長谷川勇に直球を中前にはじき返された。「自信を持って投げたけど、簡単に打たれた」。ボールが半数の16球あり、後半は変化球を多投。「投げるタイミングやフォームを確認できる」というフォークを8球投げるなど、打者と相対することで現状を把握する段階でもある。

 球速は最速144キロ。ただ、投球を見守った高村投手コーチは「ブルペンではもっと球速が出ている。自分なりに抑えている部分があると思う」と順調な調整ぶりであるとみている。

 26日にもう一度、フリー打撃に登板し、3月6日のオープン戦西武戦(ヤフオクドーム)に登板予定。同29日のシーズン開幕に向け着実にステップを上がる右腕について、工藤監督も期待を寄せる。「投げられている事実が大事。練習しながらボールは上がってくると思う。このまま(開幕まで)順当に行ってほしい」。完全復帰へ、また一歩近づいたことは確かだ。 (鎌田真一郎)

■野村 球威にビックリ

 ドラフト3位の野村(東京・早実高)は、サファテの球威に驚きを隠せなかった。4スイング目にバットを折られた18歳は「すごくでかかった。まだ本気じゃないだろうけど、折られてしまった」とビックリ。藤本3軍監督の提案で内川や松田宣、柳田ら主力野手から計9本のバットをプレゼントされ「折れたおかげでもらえました」と笑顔が戻った。

 オリックス山本スコアラー(サファテについて)「今投げられているところを見れば、開幕には間に合うだろうね。また、投手陣の層が厚くなる」

=2019/02/24付 西日本スポーツ=

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