秋山監督ベンチでガッツポーズ 崖っぷちからミラクルV【平成22年のホークス】

西日本スポーツ

西武が負けて優勝が決まり、試合中にベンチでガッツポーズする秋山監督(平成22年9月26日) 拡大

西武が負けて優勝が決まり、試合中にベンチでガッツポーズする秋山監督(平成22年9月26日)

ダルビッシュとの投げ合いを制し優勝に王手をかけ、感極まって涙を流す杉内(平成22年9月25日) 初の盗塁王を獲得したソフトバンク本多(平成22年)

 ソフトバンクが本拠地を福岡に移して30周年を迎えた。移転最初のシーズンは平成元年。弱小から常勝へと変貌した「平成のホークス」の歩みを振り返る。

 ◆2010(平成22)年=1位/76勝63敗5分け 勝率・547

 就任2年目の秋山幸二監督が歴史的な逆転劇でチーム7年ぶりのリーグ制覇を達成した。

 シーズン中盤は2、3位で推移し、オールスターゲーム明けの7月下旬に首位浮上。その後は西武との激しい争いとなり8月を終えて首位に立っていた。

 9月はいきなり4連敗。その間に2位に転落し、残り6試合で3・5ゲーム差をつけられる苦しい展開に陥った。そして、マジック4の西武を本拠地に迎えた9月18日からの3連戦ですべて逆転の3連勝。初戦で小久保裕紀が延長11回にサヨナラ2ラン、2戦目は松中信彦と多村仁志がアベック弾、3戦目は代打オーティズが決める劇的な白星の連続だった。

 このときの3試合は、西武に3連勝した7月の「鷹の祭典」の再現を狙って球団が赤の応援グッズ持参を呼び掛けていた。真っ赤に染まったスタンドの声援も受けて摂津正は新人から2年連続での70試合登板を達成。09年に誕生した摂津、ファルケンボーグ、馬原孝浩でつくる救援トリオ「SBM」に背番号48の甲藤啓介が加わった「SBM48」が僅差の試合が続いたシーズンに大きな力を発揮した。

 9月23日にマジック2が逆点灯し、25日は日本ハム・ダルビッシュとの投げ合った杉内俊哉が1-0の完封勝利を挙げてマジック1。そして26日、敵地で楽天と戦っているときに西武が敗れた瞬間、秋山監督はベンチでガッツポーズした。

 勢いを持って臨んだCSでは屈辱的な結果が待っていた。ファーストステージで西武に2連勝してファイナルステージへ勝ち上がってきたシーズン3位のロッテに3勝4敗(アドバンテージの1勝含む)。プレーオフ時代の04、05年に続き、シーズン勝率1位ながら3度目の「下克上」を食らい8年ぶりの日本シリーズ進出を阻まれた。

 17勝を挙げた和田毅がリーグMVP。ドラフトでは2位で柳田悠岐(広島経済大)、育成4位で千賀滉大(愛知・蒲郡高)、同6位で甲斐拓也(大分・楊志館高)を指名した。

=2019/02/25 西日本スポーツ=