J2鹿児島、劇的な初陣勝利 初昇格チームの開幕白星は13年ぶり

西日本スポーツ

 ◆明治安田生命J2第1節 鹿児島4-3徳島(24日・白波スタジアム)

 初昇格の鹿児島ユナイテッドFCが劇的な白星で“金星”デビューを飾った。後半45分に地元出身の中原秀人(28)がこの試合2得点目となる決勝ゴール。J1経験のある徳島との激しい打ち合いを制し4-3で競り勝った。アビスパ福岡を破った琉球とともに、J2初昇格チームの開幕戦での白星は2006年の愛媛以来となった。

■J1経験の徳島撃破

 あまりに劇的なJ2初陣だ。3-3で迎えた後半45分。地元鹿児島出身の中原秀が壮絶な打ち合いに終止符を打った。マイナス方向へ入ってきた左サイドからのクロスに1人だけ反応。冷静に右足でゴール右隅へ流し込んだ。J2では2006年愛媛以来13年ぶりとなる初昇格勢の白星発進。「相手の守備が下がっていたのが見えたので、中へ入らなかった。良い一歩を踏み出せた」と喜びを爆発させた。

 中原秀は北九州や福岡でプレー経験があり、くしくもこの日がJ2通算出場100試合目。経験を買われ、プロ入り後初めて主将に任命された責任感が薩摩隼人(はやと)を突き動かした。「口で何か言うのではなく、プレーで引っ張らないといけないと思っていた」

 防戦模様の流れを変えたのが後半6分だ。中盤でボールを奪うとロングパスで韓勇太の先制点をアシスト。同20分には韓勇太と相手GKが競り合ったこぼれ球に反応して冷静に決めた。終盤に失点が重なり2度追いつかれても攻撃的な姿勢を貫き決勝ゴール。プロ入り後初の1試合2得点に1アシストで開幕白星に導き「できすぎです」と照れ笑いを浮かべた。

 新任の金鍾成監督は、昨季率いたJ3琉球ではリーグ最多得点で優勝した。取られても取り返す積極的な攻撃サッカーを掲げ、開幕前までの練習も攻撃に多くの時間を割いた。J2初昇格チームの開幕戦4得点は最多。金鍾成監督は「すべてにおいて2ランク上げないといけないが、戦っていけば段階的に上がる」と伸びしろに期待する。

 J2初昇格勢は過去13チーム連続で開幕戦に勝っていなかった。中原秀は「細かい部分の課題は多いけどJ2でも戦える」と歴代チームが突き当たってきた壁を感じなかったことを強調。歴史的1勝も「J2維新」の序章にすぎない。 (末継智章)

=2019/02/25付 西日本スポーツ=

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