ソフトバンク千賀が開幕投手 2年連続指名の理由

西日本スポーツ

 今年も託す! 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(55)が、今季の開幕投手に2年連続で千賀滉大投手(26)を指名したことを明かした。育成ドラフト出身で初の大役を務めた昨季は開幕白星こそ挙げられなかったが、シーズンで3年連続2桁の13勝。指揮官から投手陣の柱となることも求められた右腕は、3月29日の西武戦(ヤフオクドーム)でチームを勢いづける白星をつかむ決意を示した。

 リーグV奪回と3年連続日本一を狙うシーズンの大事な「スターター」は、2年連続でこの男に託された。A組(1軍)が宮崎春季キャンプを打ち上げた25日、工藤監督が「本人には伝えました。千賀君です」と公表。前日の24日に宮崎市内の宿舎の自室に右腕を呼び「1年間しっかりローテーションを守って、チームの投手陣を引っ張ってほしい。今年はおまえに託す」と伝えたという。

 2年連続の指名とはいえ、前回とはまた違う指揮官の思いが込められている。昨年の通達は2月15日。今年は東浜や外国人を含め、じっくりと選定に時間をかけた。初の大役を任された昨季、千賀は13勝を挙げたが、故障などで4度出場選手登録を抹消されて規定投球回に到達しなかった。今年、指揮官は「(開幕戦は)エースが投げる場所。先発ローテを1年間守る投手だから『この投手に託そう』というのを、みんなで決めたい」という“選考方法”を強調してきた。

 その自覚を千賀が示したからこその2年連続指名だ。「和田さんが2軍スタートだったり、摂津さんが引退したり…。そろそろやらないといけない」と覚悟をにじませキャンプイン。前半からブルペンで状態の良さを示し、17日の紅白戦では最速155キロをマークし、新球カットボールも披露した。指揮官は「調整もしっかりやっていた。ブルペンで投げている姿を見ても、去年よりはるかにいい」と指名の理由を明かした。

 再び大役を任された千賀は「うれしかったですし、オフからそういう気持ちで取り組んできて、さらにやらなくちゃいけないな、という気持ちになりました」と喜びと責任感を口にした。それはもちろん大事なマウンドでも示す。昨年のオリックスとの開幕戦(3月30日)では、7回を被安打1、無失点でチームを勝利に導いたが、自身に白星はつかなかった。オープン戦最後の登板で右上腕部の張りが出たことも考慮され、84球で降板していた。

 「7回という短いイニングで終わってしまった。(今年は)最後まで投げたい。去年は試合を壊さない程度とか思ってましたけど、今年はそういう(完投を狙う)気持ちで投げたい」。最後まで投げきって自身初の開幕星をもぎとり、チームにV3への勢いをもたらす。 (倉成孝史)

=2019/02/26付 西日本スポーツ=

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