落合竜を封じた森福の11球 内川パでも首位打者【平成23年のホークス】

西日本スポーツ

 ソフトバンクが本拠地を福岡に移して30周年を迎えた。移転最初のシーズンは平成元年。弱小から常勝へと変貌した「平成のホークス」の歩みを振り返る。

 ◆2011(平成23)年=1位/88勝46敗10分け 勝率・657

 3月11日に東日本大震災が発生しプロ野球も大きな影響を受けた。開幕は当初日程から約3週間遅れの4月12日。リーグ連覇を目指すソフトバンクも特別な思いとともにシーズンに臨んだ。

 10年オフに横浜から内川聖一、西武から細川亨がFAで加入し、年が明けた1月には西武などで活躍したカブレラが入団。大型補強に加え、川崎宗則、松田宣浩、本多雄一が全イニング出場を果たし、レギュラー陣がシーズンを通じて大きな力を発揮した。

 投手陣も充実期を迎えた。先発転向した摂津正が14勝、来日4年目のホールトンはリーグ最多タイの19勝。和田毅、杉内俊哉、育成出身で8勝を挙げた山田大樹らを擁する先発陣に、森福允彦らが台頭した救援陣の安定感もあり、完封勝利は球団新の29度を記録した。統一球導入で「投高打低」の流れもあったとはいえ、チーム防御率は35年ぶりの2点台、2リーグ制後では球団2位の2・32をマークした。

 交流戦も含め、史上初めて11球団に勝ち越す「完全優勝」を達成。CSでは3位から勝ち上がった西武を無傷で一蹴した。プレーオフ時代も含めCSを7度目の挑戦で初突破して日本シリーズに出場。中日・落合博満監督から内川のバットにクレームをつけられる場面もありながら、第4戦で無死満塁のピンチをしのいだ「森福の11球」など競り合いの連続を制し、4勝3敗で8年ぶりの日本一となった。

 頂点に駆け上がる道中の8月、母を亡くした秋山幸二監督は通夜後、告別式には出ず現場へ戻った。さまざまな思いを胸に監督として初の日本一を達成。「大変悲しい震災の後にスタートした。われわれにできることは勇気を与えること。12球団一丸となってやってきた」。プロ野球を代表して最後まで戦い抜いた秋山監督の目には涙がにじんでいた。

 史上2人目の両リーグ首位打者となった内川がリーグMVP、本多雄一が2年連続盗塁王。通算400本塁打を達成した小久保裕紀は日本シリーズで史上最年長の40歳でMVPに輝いた。

=2019/02/27 西日本スポーツ=

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