小久保引退試合でノーノー ペニー1試合で帰った【平成24年のホークス】

西日本スポーツ

 ソフトバンクが本拠地を福岡に移して30周年を迎えた。移転最初のシーズンは平成元年。弱小から常勝へと変貌した「平成のホークス」の歩みを振り返る。

 ◆2012(平成24)年=3位/67勝65敗11分け 勝率・508

 「43勝」プラス不動の1番打者が抜けた穴は大きかった。11年に19勝を挙げたホールトンが巨人に移籍し、8勝の杉内俊哉、16勝の和田毅はいずれもFAで巨人、メジャーへ移籍。川崎宗則もFAでメジャーへ移籍し、大幅に戦力ダウンした中で3連覇を目指すシーズンを迎えた。

 メジャー通算119勝、最多勝経験もある投手として鳴り物入りで加入したペニーは、わがままな言動の末に4月に1試合投げただけで退団。西武から移籍の帆足和幸も0勝に終わるなど補強選手は結果を出せなかったが、チーム防御率はリーグトップだった。

 その原動力は森福允彦、メジャーから日本復帰した岡島秀樹らを擁するリリーフ陣と先発転向2年目で開幕投手も務めた摂津正、そして大隣憲司だ。摂津は防御率1点台で17勝を挙げ沢村賞。大隣は自己最多の12勝を挙げ防御率リーグ4位と飛躍した。

 この年、ドラフト1位ルーキーの武田翔太が大きな注目を浴びた。7月7日に球団の高卒新人では31年ぶりとなる初登板初先発初勝利。その後ローテに定着し登板11試合で8勝1敗、完封勝利も記録した。敗戦投手にはなったがCSでもファーストステージの西武戦で先発した。

 6月に通算2000安打を達成した主将の小久保裕紀は、柳田悠岐がプロ1号を放って9日後の8月14日にこの年限りでの現役引退を表明。会見で「打球が飛ばなくなった。悔いはない」と明かし、残りの試合は各地のファンに別れを告げる場ともなった。

 引退試合はシーズン最終戦、本拠地で行われた10月8日のオリックス戦。当時4年目の西勇輝にノーヒットノーランを許すまさかの幕切れとなった。試合後のセレモニーでは怒りをあらわにした秋山幸二監督がナイン一人一人にマイクを持たせる“公開反省会”を開催。シーズン3位で3年ぶりにV逸し、CSも突破できなかった。

=2019/02/28 西日本スポーツ=

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