J1大分のど飴フィーバー ツイッターの主が分析

西日本スポーツ

浅田飴の堀内社長(左)と顔出しNGのツイッターの主「ヨタちゃん」さん 拡大

浅田飴の堀内社長(左)と顔出しNGのツイッターの主「ヨタちゃん」さん

試合前、J1大分とコラボした浅田飴を売るショップには長い列ができた 大分トリニータと浅田飴のコラボ商品「戦うのどに浅田飴」のパッケージ 浅田飴を手に持ちながら、選手に大声で指示する大分の片野坂監督

 ◆明治安田生命J1第2節 大分0-1松本(2日・昭和電工ドーム大分)

 J1大分とのど飴(あめ)で有名な浅田飴が2日、昭和電工ドーム大分でコラボ商品「戦うのどに浅田飴」(18錠、税抜き500円)を発売し、売り場に長蛇の列ができた。売り場を見て驚く同社の堀内邦彦社長に、一人の女性サポーターが接近。昨年8月にコラボ実現のきっかけとなるネット投稿をした“仕掛け人”だ。

 きっかけは当時J2だった昨季だった。浅田飴は大声で指示を出して声をからす片野坂知宏監督の姿に心を痛めた女性サポーターの「片さんの喉(のど)を守ってあげて」というツイッター投稿を受け、監督にのど飴を提供。J2で快進撃を続けるとコラボ商品を求める声が強まり、6年ぶりのJ1ホーム開幕戦に合わせて新商品が生まれた。消炎成分を含むミント味で、袋はチームカラーの青でマスコットの「ニータン」も描かれている。通常は新商品の開発に1、2年かかるが、全社を挙げてわずか4カ月で販売を実現させた。今季中の販売を見越して8000袋を用意したが、在庫の半分近くが売れるほどの勢いで、売り場を訪れた堀内社長は「こんな行列は見たことがない。驚き、桃の木、山椒の木だよ」と仰天。同社は早くも増産を検討し始めた。

 そんな社長を呼び止めた“仕掛け人”の30代の女性サポーター「ヨタちゃん」さん。堀内社長が初観戦した昨年9月のJ2讃岐戦で会って以来、半年ぶりの再会だ。盛況ぶりを喜び合うと「売れると思いましたもん」と説明を始めた。

 「トリニータはいろいろグッズを出しているけど、サポーターじゃない人に渡せるお土産がなかったんです。(マスコットの)ニータンの関連商品は喜ばれるかもしれないけど、保管場所に困る。コラボ飴だとコンパクトだし、気軽に渡しやすいですから」。実際にこの日は土産代わりに購入する松本サポーターも多く、堀内社長は「それは気付かなかった」と着眼点の鋭さに脱帽していた。

 ヨタちゃんさんは大分県佐伯市出身。小学生のころからバレーボールをしていて声を張り上げることが多く、親からもらった浅田飴が手放せなかった。今は福岡市内に住むが、2000年からトリニータ一筋。「片さん(片野坂監督)の声を聞いて、いてもたってもいられなくて」と投稿した経緯を振り返り、「ついに新商品が出たのがうれしい。かわいいデザインで、特に黄色のラインを入れてくれているのがすてき。(チームカラーとして知られる)青だけじゃなく、黄色があってこそトリニータですから」と細かい気配りに感謝する。

 初対面のときにヨタちゃんさんを見た堀内社長は「お互いに名乗らなくても分かった。運命の人ですよ」と感じるものがあったという。「今まで大分に縁がなかったけど、今や心のふるさと。全社を挙げて応援したい」と堀内社長。これからも片野坂監督と大分サポーターののどを守るつもりだ。

=2019/03/03 西日本スポーツ=