秋山監督「史上初」の有終V 難病克服の大隣が大車輪【平成26年のホークス】

西日本スポーツ

日本一を決め、秋山監督(左)と抱き合う松田(平成26年10月30日) 拡大

日本一を決め、秋山監督(左)と抱き合う松田(平成26年10月30日)

CS突破を決め、お立ち台に呼んだ大隣(右)の手を挙げる秋山監督(平成26年10月20日) 「30億円補強」の中心的選手として活躍した李大浩(平成26年) ソフトバンクの監督就任会見を終え、王会長(右)と握手を交わす工藤氏(平成26年11月1日)

 ソフトバンクが本拠地を福岡に移して30周年を迎えた。移転最初のシーズンは平成元年。弱小から常勝へと変貌した「平成のホークス」の歩みを振り返る。

 ◆2014(平成26)年=1位/78勝60敗6分け 勝率・522

 劇的な幕切れでソフトバンクが3年ぶりのV奪回を成し遂げた。

 Bクラスに終わった13年は固定できなかった4番に新加入の李大浩が定着。内川聖一、柳田悠岐、長谷川や前年初めて規定打席に到達して打率3割をマークした中村晃、不動の遊撃手となった今宮健太がレギュラーとしてチームをけん引した。

 13年オフ、球団は李大浩に加えて日本球界で実績のあるスタンリッジ、ウルフ、サファテの3投手と契約。国内FAでは投手の中田賢一、捕手の鶴岡慎也の獲得にも成功した。李大浩と同じく右の大砲候補としてカニザレスも獲得し、総額30億円ともいわれた大補強が実り開幕から首位争いを先導した。

 充実の戦力で優勝候補に挙げられていたこの年、食らい付いてきたのはオリックスだ。率いるのはかつてソフトバンクの秋山幸二監督をヘッドコーチとして支えた森脇浩司監督。李大浩が13年まで所属していたのもオリックスという因縁の相手だった。

 8月に一時は独走モードに入るも後半に入って失速し9月戦線のスタート時は1・5ゲーム差。ソフトバンクが一時は突き放しながらも再び失速し、7日からの18試合は4勝14敗という大ブレーキだった。オリックスもお付き合いの黒星が続いた末、10月2日にヤフオクドームでの最終決戦を迎えた。

 ソフトバンクはこの試合がシーズン最終戦。ゲーム差なしの2位オリックスに勝てば優勝、引き分け以下なら相手にマジックが点灯する一戦となった。1点を争う攻防は両者譲らず延長戦にもつれ込み、10回に松田宣浩がサヨナラ打。最終戦でサヨナラ勝ちしての自力優勝はプロ野球史上初で、いつもは冷静な秋山監督が感極まった表情で7度宙を舞った。

 マジックが一度も点灯しなかったリーグ優勝とは対照的に日本シリーズでは阪神を4勝1敗と圧倒。直前に辞任を発表した秋山監督の花道を飾った。シーズン終盤からCS、日本シリーズと勝ち進む過程では難病から復帰した大隣憲司が快投を連発。CS突破時は秋山監督のインタビュー中にお立ち台に呼ばれ、顔をクシャクシャにして喜んだ。

 在任6年でリーグ優勝3度、日本一2度の秋山監督の後任として、OBの工藤公康が監督に就任した。

=2019/03/04 西日本スポーツ=

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