今井にMGCつかませた“しくじり先生” 五輪銀メダリストが悔やむ失敗

西日本スポーツ

 ◆東京マラソン(3日・東京都庁前~東京駅前=42・195キロ)

 今井正人(トヨタ自動車九州)が2時間10分30秒で日本選手2番手の6位に入り、9月15日に開催される東京五輪代表選考会「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を獲得した。

 今井は昨年のびわ湖毎日後、4月から半年間は「放牧」と称し、チームから離れて軽めの練習にとどめていた。トヨタ自動車九州の森下広一監督がその意図を明かした。

 「ここ3年間くらい、同じことの繰り返しだった。レースも、練習も、合宿の場所も…。一回リセットしないと同じ流れ、感覚でいってしまう」

 今井は病気や故障もあって2016年のリオデジャネイロ五輪出場を逃した後、不完全燃焼のレースが続いた。そのため、森下監督が話し合い、昨年のびわ湖毎日の前にはシーズン後に休養期間を設けることを決断していたという。

 思い切った提案の背景には、森下監督自身の“しくじり”があった。「自分も宗さんから休んだら?と言われたことがある。やらなかったからこうなった。自分の経験もあったので」。

 森下監督は1992年バルセロナ五輪男子マラソンで銀メダルを獲得した後、故障に悩まされた。指導陣から休養を勧められながら、受け入れなかった。その結果、完全に回復することはなく、同五輪以降は一度もマラソンを走ることができなかった。

 「放牧」された時間を有意義に使って結果を残した今井。師は「ここは通過点。オリンピックの結果につながっていくか。休んでよかったといえるのは2、3年後」と今後の戦いぶりに期待した。(伊藤瀬里加)

=2019/03/04 西日本スポーツ=

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