ソフトBバンデンハーク開幕ローテに「黄信号」 腰の張り再発、実戦形式の登板回避

西日本スポーツ

キャッチボールするバンデンハーク 拡大

キャッチボールするバンデンハーク

 腰の張りで調整が遅れていた福岡ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手(33)の開幕ローテーション入りに「黄信号」がともった。9日、症状の再発を訴え、筑後のファーム施設で予定していた実戦形式の打撃練習への登板を回避。「3・29」の開幕が近づく中、まだ打者を相手にした投球ができていない状況だ。首脳陣が投手陣の軸の一人として期待を寄せる助っ人だが、調整がこれ以上遅れるようならば開幕に間に合わない可能性も出てきた。3年連続日本一とリーグV奪回に向け、痛いアクシデントの発生となった。

■いまだ打者と対戦なし…

 本来いるはずのバンデンハークの姿はなかった。快晴のタマスタ筑後に隣接する筑後第2球場。ヤクルトとのオープン戦前にサファテやモイネロとともに、実戦形式の打撃練習に登板して今季初めて打者と対戦する予定だった。だが春季キャンプ中から悩まされている腰の張りが再び発症し、登板を回避。倉野投手コーチは「キャンセルということ。まずは明日(10日)の様子を見ないと」と険しい表情で説明した。

 8日に筑後で行われた投手練習時の状態は良好だったという。ところが9日の朝になって症状が出たという訴えがあり、球場入り後に首脳陣と対応を話し合った。キャッチボールまでは行い様子を見たが、腰の張りの状態は変わらず、結局は登板見送りの判断になった。一転した状況に同コーチも「何が原因かわからない」と声を落とした。

 昨季は2年連続の2桁10勝をマーク。外国人枠の関係で出場選手登録を外れたことはあったが、1年通して投手陣を支えた。それだけに工藤監督も投手陣の軸の一人として、来日5年目を迎える頼れる右腕に大きな期待を寄せていた。

 ただ、開幕約3週間前ながらまだ一度も打者を相手に投球ができていないなど調整は遅れている。同コーチも「これ以上(実戦登板が)ずれ込むようなら、開幕にいないことも考えないといけない」と語るなど、開幕ローテーション入りに「黄信号」がともった形だ。

 腰の張りを訴えたのは春季キャンプ序盤だったが、2月23日には20日ぶりのブルペン投球を再開していた。工藤監督が同25日の投球練習を視察した際には「いい調整ができれば開幕に間に合うと思う」と口にするなど明るい兆しが見えていた。近づく開幕を見据え、早期の実戦復帰も検討されていた直後のアクシデントとなってしまった。

 バンデンハークも今月4日にヤフオクドームで行われた投手練習に参加した際には「(開幕に)間に合わせたいと思っている。良くなってきている」と手応えを示していた。3年連続日本一とリーグV奪回へ絶対に欠かせない戦力だけに、患部の状態が軽度であることを祈るしかない。 (山田孝人)

=2019/03/10付 西日本スポーツ=