侍・上林3安打 “稲葉ジャパンの申し子”1番起用に応えた

西日本スポーツ

1回無死、初球を中前打する上林 拡大

1回無死、初球を中前打する上林

 ◆ENEOS侍ジャパンシリーズ2019 メキシコ4-2日本(9日・京セラドーム大阪)

 野球日本代表「侍ジャパン」の上林誠知外野手(23)=福岡ソフトバンク=が快音を連ねた。メキシコ代表との強化試合第1戦(京セラドーム大阪)に「1番右翼」でスタメン出場。初回、初球を中前に運んで先制点を演出すれば、3回に中前打を放ち、7回にも右前打。侍の切り込み隊長がチームに流れを呼び込み、躍動した。試合は日本代表が一時2点をリードしながら、2-4で逆転負けした。

■8戦連続安打

 日の丸をパワーに変えた。オープン戦で不振にあえいでいた上林が、復調を告げる3安打。侍ジャパンのリードオフマンの重責を見事に果たした。「状態が悪い中で3本打てた。少しずついい傾向が出ている。自分の結果としては良かった」と光明を見いだした。

 2019年の侍は自身の一振りから始まった。初回。先頭でL・メンドーサの初球140キロ直球を振り抜いた。「何も考えずにストライクが来たら打っていこう。ヒットを打って流れに乗れた」。チーム初安打を記録すると、吉田正の適時打で先制のホームを踏んだ。

 試合前のミーティングで稲葉監督から1番に名前を読み上げられた。「1番に呼ばれるとは思わなかった。チームで8番を打っているのにいいのかな」。ホークスでは6日の西武戦で8番。オープン戦4試合で計13打数2安打と結果が出ず、下位に沈む上林が日本代表の1番を託された。

 3回にも先頭で中前打を放つと、7回1死から右前打をマークした。「数多く打席に立てたのは収穫」。2度の得点機では凡退と課題も残ったが、手応えをつかんだ。同僚の甲斐、DeNAの山崎と3選手だけ稲葉監督の就任以降全ての大会に呼ばれ続けている。「大事なポジションだと思った」。1番での起用も指揮官の期待と受け止めた。

 昨秋の日米野球以来となる代表のユニホームに袖を通し、成長を感じることもできた。各選手が「重みがある」と口にするのをよそに「小さいんですよね」と笑ってみせた。17年11月の国際大会「アジアプロ野球チャンピオンシップ」に出場した際に採寸したサイズのユニホームが用意されたという。一回り大きくなった体を実感できたようだ。

 これで侍ジャパンでは昨春の強化試合2戦目から日米野球6試合とつなぎ、8試合連続安打とした。「緊張もなく自然体で入っていけた。安打が出るのは精神的にもホッとするし、一番の薬。自信にして明日に臨める」。上林はまた日の丸で成長した。 (小畑大悟)

=2019/03/10付 西日本スポーツ=

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