【平成ラスト甲子園】選抜高校野球九州出場校紹介

西日本スポーツ

 第91回選抜高校野球大会は23日に開幕し、兵庫県西宮市の甲子園球場で12日間の熱戦が繰り広げられる。九州からは昨秋の九州大会覇者の筑陽学園(福岡)、準優勝の明豊(大分)、4強の大分と日章学園(宮崎)、21世紀枠で選ばれた熊本西の5校が出場。平成最後の甲子園で全国の頂点を目指す地元勢のキープレーヤーを2回にわたって紹介する。第1回は選抜大会初出場の大分と日章学園のキーマンにスポットを当てる。(学年表記は新学年) (前田泰子)

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最速132キロだけど抜群の制球力 大分・長尾

 初の選抜大会を決めた大分の原動力となったのがエース長尾凌我(3年)の投球だ。昨秋は大分大会初戦から全8試合に登板。九州大会の全3試合を1人で投げきったタフネス右腕だ。準決勝の筑陽学園戦では、延長12回2死走者なしから連打を許し惜しくも勝利を逃した。「疲れではなく2死を取って気の緩みがあった」と精神面の弱さだったと分析する。

 直球の最速は132キロながら、昨秋公式戦の防御率は1・98をマーク。長尾の武器は抜群の制球力だ。「球は速くなかったのでどうやって勝つかを考えて投げていた」。投手を始めた小学生の頃から制球力を意識してきた。「長尾は頭も良く対応力がある。九州大会では交代させる場面がなかった」と松尾篤監督はエースに絶大な信頼を寄せている。

 長尾の投球は攻撃のリズムにもつながっている。制球力の良さで打者を打ち取る投球が攻撃のテンポを生むからだ。「投球のリズムが良く、安心して守れる」と足立駿主将(同)はエースを評する。チームはレギュラー9人中8人が大分中からのチームメート。小学5年時からバッテリーを組む江川侑斗(同)との呼吸もぴったりだ。

 初の甲子園に向けては変化球の精度を上げるなどさらに制球力アップに力を入れてきた。「目指すところは球速アップじゃないので。甲子園でも自分の投球を忘れずに、全国の打者と対戦したい」。全国の強打者を手玉に取り、甲子園初勝利を目指す。

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一番小柄だけど一番パワフル 日章学園・深草

 日章学園で最も小柄な身長158センチの深草駿哉(3年)のセールスポイントはパンチ力だ。「練習試合では2試合で3本塁打を打ったこともある」と畑尾大輔監督を驚かせた。

 クリーンアップを任されることもあったが、昨秋の九州大会では2番が定位置。昨秋の公式戦では打率4割6分7厘のチームトップの数字を残し「2番が一番打ちやすかった」と振り返る。「体が小さい分パワーで補わないと」。冬季のトレーニングでも筋トレに力を入れ、体重は昨秋の68キロから70キロにアップ。福山凛主将(同)は「チームで一番パワーがある」と認めている。

 昨夏から正捕手としてマスクをかぶり、守りでも体の強さを武器にしてきた。遠投110メートル、二塁までの送球にかかる時間は1・8秒という強肩ぶりを発揮して投手を助けてきた。「ソフトバンクの甲斐選手が目標です。体が小さくてもやれることを甲斐選手が見せてくれたので刺激になった。甲子園でどれだけ通用するか楽しみ」。攻守にデッカイ働きを見せ、勝利を呼び込むつもりだ。

=2019/03/13付 西日本スポーツ=

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