ソフトBサファテ、ヤフオクお帰り 335日ぶり「ここからやっとスタート」

西日本スポーツ

 ◆オープン戦 ソフトバンク3-2巨人(13日・ヤフオクドーム)

 福岡ソフトバンクのデニス・サファテ投手(37)が13日、ヤフオクドームのマウンドに帰ってきた。昨年4月に右股関節を手術した守護神は巨人とのオープン戦(ヤフオクドーム)で、同15日ロッテ戦(鹿児島)以来の実戦登板。9回の先頭から2連打を浴びたが、その後は落ち着いた投球で無失点に抑え、“復活セーブ”を挙げ、3-2で勝利した試合を締めた。

 舞台は整っていた。1点リードの9回、ヤフオクドームにサファテの名がコールされた。335日ぶりとなった本拠地のマウンド。3万9050人の大観衆からの「おかえり」の声が球史に残るストッパーの“復帰”を後押しした。「すごい緊張した」。数々の修羅場をくぐり抜け、通算234セーブを誇る右腕でさえ、昨年4月の右股関節手術を経た久々の実戦では平静でいられなかった。

 先頭中島に147キロを左前に運ばれると、続く石川にも141キロを中前にはじき返された。いきなり訪れた無死一、二塁のピンチ。「自分の今できることをしよう」。相手のバント失敗でアウトを一つ奪うと、少し落ち着きを取り戻した。

 球速も徐々に上がり、5人目の立岡に四球を与えた6球目は最速の150キロをマーク。2死満塁と一打逆転の場面を迎えたが、続く代打田中俊は147キロ直球で左飛に打ち取り、試合を締めくくった。2019年“初セーブ”を手にし、仲間とハイタッチを繰り返すとようやく笑顔を見せた。

 「何とも言えない、自分の中でも忘れられない瞬間になった。いきなり155キロが出て、3者三振を取れるとは思っていない。精神的に『問題ない』と確認できたことが大きい」

■工藤監督「上々」

 当初は6日の西武とのオープン戦で実戦復帰の予定だったが、オーバーペースを懸念し、1週間先送りにしていた。首脳陣を安心させるためには、失敗が許されない状況になった。外国人枠の問題があるからだ。

 中村晃が右脇腹痛で開幕絶望的となった影響で、野手を手厚くする方針となれば野手2、投手2の割り振りとなる。サファテの実績は申し分ないが、復帰のめどが立たなければ開幕メンバーから外れる可能性もある。そんな中、無失点に抑える貫禄を見せた。「最初にしては上々」と工藤監督も胸をなで下ろした。

 次回は16、17日の関東遠征中の登板を予定している。「球速はまだまだ出ると思う。体の痛みも感じなかったし、ここからやっとスタートだと思っている」。照準に定めているのは、もちろん開幕の「3・29」。

 「プロ野球で19年目。開幕に合わせられないと思っていたら、今までの野球が間違っていたということ」。通算250セーブまで残り16に迫る右腕には、確信がある。 (鎌田真一郎)

=2019/03/14付 西日本スポーツ=

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