日章学園、美爆音にやられた 堅守乱れ初回7失点

西日本スポーツ

初回に大量失点のナインに笑顔で声を掛ける日章学園の深草捕手(右端) 拡大

初回に大量失点のナインに笑顔で声を掛ける日章学園の深草捕手(右端)

初戦敗退し引き揚げる日章学園の選手たち

 ◆第91回選抜高校野球:1回戦 習志野8-2日章学園(24日・甲子園)

 甲子園に響き渡る“美爆音”に、センバツ初出場の日章学園ナインのリズムが狂わされた。習志野の三塁側アルプスから奏でられるど迫力の演奏に、平常心を失い、浮足立ってしまった。

 初回の守備。習志野の1番打者が初球を打ったゴロを、遊撃の百武が一塁へ悪送球。「一番信用しているところ」と畑尾監督も絶大の信頼を置く守備の要が、いきなりの失策で「みんなが『えっ』となった」と同監督。3失策が絡んで7点を失った。4回も2失策で失点し、先発の石嶋は7回8失点ながら、自責点0。その残酷な数字が全てを物語っていた。

 「僕が悪い流れをつくってしまった」としょげかえった百武は、相手の“美爆音”が「体の中に入ってくるような感じ。最初に聞いたときから固まってしまった」という。

■演奏目当てのファンも

 全国有数のブラスバンドの強豪校でもある習志野は、野球応援にも定評がある。午前9時3分開始の第1試合に3万9000人の観客が詰めかけたのは、この生演奏がお目当てのファンもいたほど。

 「圧倒されました。のみ込まれた部分がありました」と福山主将が言えば「周り全部が観客。今までそんな経験もしたことがなかった」と百武は振り返った。

 昨秋の公式戦8試合で4失策。1試合平均0・5失策は、今大会出場32校中3位という堅守のチームが、守備の乱れで大敗した。「甲子園はそういうところ。私がもっと考えないといけなかった」と畑尾監督。これが、甲子園の怖さでもある。 (喜瀬雅則)

=2019/03/25付 西日本スポーツ=