筑陽学園、甲子園初勝利 創部59年目 エース西95球無四球完投

西日本スポーツ

 ◆第91回選抜高校野球:1回戦 筑陽学園3-2福知山成美(26日・甲子園)

 昨秋の九州王者が甲子園初勝利! 選抜初出場の筑陽学園(福岡)が福知山成美(京都)に3-2で競り勝ち、春夏通じて甲子園初勝利を挙げた。エース西雄大(3年)が緩急をつけた投球で8安打を許しながらも2失点、95球で完投。同点の7回に5番野田優人(同)が決勝の適時二塁打を放った。29日の2回戦の相手は山梨学院。1回戦で大会タイ記録の1試合24安打と打ちまくり、24点を奪った超強力打線と対戦する。

■監督「よく頑張った」

 得意の接戦で、ついに勝利の花を咲かせた。創部59年目でつかんだ悲願の甲子園初勝利。「甲子園はなかなか勝てない。よく頑張った」。筑陽学園の江口祐司監督は選手をたたえた。スコアは3-2。初優勝を飾った昨秋の九州大会と同様に粘り強さが際立った。

 「3本柱」を擁する投手陣で、背番号1の西がエースの真骨頂を見せた。緊張から力みもあり、4回に連打などで2失点。一時は逆転を許したが、尻上がりに調子を上げた。5回以降は散発2安打。130キロ台前半の直球にカーブ、ツーシームを自在に操った。

 わずか95球で、昨秋の福岡大会5回戦以来の完投勝利。西は「無四球でエースの仕事ができた」と笑った。捕手の進藤勇也(3年)も「力を抜け」と何度も声を掛け、エースの緊張をほぐした。8安打を許したが、打者の手元で動く球で最少得点差を守りきった。

 西、背番号10の西舘昂汰(同)、左腕で同11の菅井一輝(同)が3本柱。昨秋の九州大会では最速144キロを誇る速球派の西舘がプロの注目を集めた。西もエースの座を奪われる危機感を覚えたが、3月の沖縄遠征で江口監督に掛けられた言葉で自信を取り戻した。

 「みんなにエースと思われる投球をしてこい」。西はこの言葉に奮起し、沖縄王者の沖縄水産戦などで好投。試合後には「おまえがエースだ」と改めて認められた。「江口先生に言ってもらえたことが一番うれしい。ずっと怒られてきたので」と振り返る。

 いつもは継投が必勝パターン。この日も江口監督は7回に「投手交代は任せている」と信頼する進藤の意見を聞いた。女房役の答えは「まだ西でいけます」。続投を推した理由は「全部の球が良かった」からだった。西も「完投するつもりだった」と思いに応えた。

 2回戦の相手は山梨学院。初戦で24安打24得点と大爆発した強力打線との対戦となる。試合の映像を見た印象は「めっちゃ打つ」ながら、抑えるイメージも描いている。「自分の持ち味の打たせて取る投球をしたい」。大舞台で自信を深めた西は言い切った。 (前田泰子)

=2019/03/27付 西日本スポーツ=

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