ソフトBドラ1甲斐野、開幕白星 2回5K、サヨナラ呼んだ

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク5-4西武(29日・ヤフオクドーム)

 開幕サヨナラ勝ち!! ドラフト1位のルーキー甲斐野央投手(22)がやってくれた。プロ初登板となった開幕戦の延長10回を3奪三振、11回も抑えて、11回のアルフレド・デスパイネ外野手(32)のサヨナラ適時打を呼び込み、初勝利を挙げた。ソフトバンクでの新人開幕戦白星は11年ぶり3人目。パ・リーグの覇権奪回、3年連続日本一に向け、頼もしい新戦力がベールを脱いだ。

■工藤監督も称賛

 チーム11年ぶりとなる新人投手の開幕戦白星を挙げた甲斐野は、いとおしそうにウイニングボールを両手で包み込んだ。「勝ち投手になれるとは思っていなかった。幸せです」。何度もボールに視線を落としながら、はちきれんばかりの笑顔を見せた。

 圧巻の投球だった。同点の延長10回に登板。プロ初対戦となった打者は8回に満塁本塁打を放った山川だったが、ひるまなかった。「ブルペンで肩をつくっているときに(対戦すると分かって)うわーっと思ったけど、マウンドに上がったら抑えてやるぞという気持ちだけだった」。2球続けてフォークで追い込むと、3球目も外角低めにフォークを決め、空振り三振を奪った。

 勢いは加速。続く森は追い込んでから155キロの外角真っすぐでバットに空を切らせると、外崎も外角低めのフォークで空振り三振に仕留め、三者連続三振。続投した11回も1安打を許したものの、2三振を奪った。2イニング計5奪三振。サヨナラ勝ちを呼び込む31球の熱投だった。

 工藤監督も甲斐野の投球を褒めたたえた。「本当に彼の力が存分に出た試合。緊張はしていたと思うけど、自分を信じて投げている姿は見ていて心強かった。勝ち星がついてよかった」と目尻を下げた。

 春季キャンプでは、ドラフト1位の前評判通りの好結果を残し続け、首脳陣の評価もうなぎ上りだったが、オープン戦に入ると7試合に登板し防御率8・53。24日の広島戦では会沢への頭部死球で危険球による退場処分を受け、開幕を前に試練にぶつかったが、チームメートの励ましが力になった。「いろんな人に『これで投げられなくなっちゃ駄目だぞ。インコースをどんどん攻めろ』と言ってもらえて、気持ちがずいぶん楽になった」と振り返る。

 倉野投手コーチも「いずれ勝ちパターンの中で投げなくちゃいけない投手。出てこないとチームも厳しくなる。期待はすごくしています」と新人右腕へ熱いエールを送る。「ウイニングボールを早く両親に贈りたいですね」とはにかんだ22歳が目標の新人王に向け、最高のスタートを切った。 (長浜幸治)

 ◆王会長「(甲斐野は)いい投球したね。2イニング投げて抑えて。大学でも抑えはしていたけど、こういう試合も経験していかないとね。お客さんは喜んだんじゃないかな」

 ◆孫正義オーナー「ナイスゲームでした。幸先のいいスタート。緊迫していい試合だった」

 ◆甲斐野の父・有生さん「テレビで見ていて涙が出た。きょうはテレビ越しに央の緊張がすごく伝わってきた。本当にはじめの一歩でいいスタートが切れた。これから悪いこともたくさんあるだろうけど、何とか乗り越えてほしい」

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11年ぶり球団3人目 新人の開幕白星

 開幕戦でサヨナラ勝ちは2リーグ制後のパでは16年西武以来で今年の日本ハム、ソフトバンクが21、22度目。ソフトバンクは08年以来で4度目だ。甲斐野は球団の新人で58年杉浦、08年久米に続き3人目の開幕戦白星。救援勝利も久米以来。

=2019/03/30付 西日本スポーツ=

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