明豊、平成初の快進撃 県勢4強入りに期待
第91回選抜高校野球大会7日目の29日、県勢の明豊は昨秋の明治神宮大会覇者の札幌大谷(北海道)を2-1で破り、初のベスト8入りを決めた。県勢がセンバツで準々決勝に進出したのは「昭和」最後の大会となった1988年の津久見以来、31年ぶり。残り1カ月となった「平成」では初めてとなる県勢の8強進出に、スタンドに駆け付けた地元応援団は喜びを爆発させた。
初戦の打撃戦から一転、札幌大谷戦は1点を争う接戦となった。
先発若杉晟汰投手(2年)は三回まで打者3人で抑えたが、四回には3連打を浴びて1死満塁に。そこから相手を右飛に打ち取るなどしてピンチを切り抜けると、スタンドの野球部員岡本欧佑さん(3年)は「(若杉投手に)強気で行けと思いながら見ていたが、こっちが緊張した」と冷や汗。
直後に反撃開始。表悠斗主将(同)を二塁に置き、4番野辺優汰選手(同)が火の出るような当たりで右中間に打球を運んで先制。スタンドでは「よっしゃー」と歓喜の輪が広がった。野辺選手の父英一郎さん(42)は「ちょうど1本欲しかった場面だった」と息子の活躍に手をたたいた。
五回に1点を追加。吹奏楽部の佐藤かれんさん(2年)は「このまま勝って」と祈り、祖父がOBという神戸市の河野萌愛さん(9)と美桜さん(6)姉妹は、八回からマウンドに立った大畑蓮投手(3年)に「頑張って」と声援を送った。
最後も劇的だった。走者を置いて相手打者が放ったセンターへの飛球を山田昭太選手(2年)がダイビングキャッチ。ゲームセットに、スタンドで声をからしていた応援団は、抱き合って跳びはね、大喜びした。
17年夏の大会でベスト8入りした野球部OBの加藤諒汰さん(19)は「強豪を次々倒し、波に乗っている。自分たちが越えられなかったベスト8の壁を突破して」と期待を寄せた。同じくOBの鍵谷快斗さん(18)は「後輩たちの成長ぶりがうれしい」。応援団長の橋本裕斗さん(3年)は「目標の4強入りが現実味を帯びてきた」と力を込めた。県勢の最高成績は1967年の津久見の優勝。それを目指し、準々決勝でも応援団は選手を後押しする。
=2019/03/30付 西日本新聞朝刊=






























