ソフトB森、脱力で安定感アップ/西村龍次氏の目

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西日本スポーツ評論家の西村龍次氏 拡大

西日本スポーツ評論家の西村龍次氏

 ◆ソフトバンク6-5西武(30日・ヤフオクドーム)

 森の安定感が増している最大の要因は、昨夏ごろから力まずに投げられていることだ。それまでは力任せに投げ込む部分もあったが、余計な力を抜き、リリースの時に最大の力が伝わる投げ方を体得した。

 それほど力感がない投球フォームにもかかわらず、ボールは手元で伸びてくるので、打者はタイミングが取りにくい。変化球も切れるし、制球も安定。けがの予防にもつながる。頭では分かっていても、なかなか実践できるものではない。

 これに昨季セーブ王に輝いた自信が加わったことで、森がマウンドに上がっただけで相手チームに敗戦ムードが漂うような、名前で抑えられるレベルにまで達している。6年目右腕に感心させられるのは入団からずっと第一線で結果を残し続けていることだ。この強い体に今の技術と自信が加わった。活躍はさらに続くだろう。

 森につなぐまでの形は開幕後も手探りだ。新たな候補としては甲斐野のほか、同じ新人の奥村。肩と肘を手術しても150キロを投げる左腕川原への期待は、チームだけでなくファンからも高い。4月いっぱいをかけて徐々に固めていくことも考えられる。 (西日本スポーツ評論家)

=2019/03/31付 西日本スポーツ=