ソフトB森、今季初セーブ 連日完璧

西日本スポーツ

今季初セーブを挙げ、ほえる森 拡大

今季初セーブを挙げ、ほえる森

甲斐と握手を交わす森

 ◆ソフトバンク6-5西武(30日・ヤフオクドーム)

 シーソーゲームを締めくくるマウンドで、森が仁王立ちした。1点リードの9回、今季初めてのセーブシチュエーション。昨季のセーブ王らしく、追い上げムードの西武打線を相手でも、危なげなくアウトを重ねた。最後は金子侑へ3球勝負。外角低めの149キロがコーナーぎりぎりに決まると、体を回転させ、雄たけびを上げた。「やっぱり気持ちいい」。今季初セーブを手にした右腕は、とりこになった快感を堪能した。

 連日の接戦でも安定感は群を抜く。開幕戦は同点の9回にマウンドへ。2Kと内野フライに片付けた。2戦目は2Kと内野ゴロ。完璧としか表現できない。今年はオープン戦5試合で無失点。侍ジャパンなどの実戦を含め、10試合で許した走者はわずか2人しかいない。「しっかり自分の投球ができている」というコメントに自信をにじませる。

 今年はキャンプ中から「Wストッパー構想」も浮上したが、右股関節手術から復帰を目指すサファテの状態が上がらず、単独の守護神として開幕を迎えた。ルーキーイヤーからフル回転を続け、6年目の開幕戦で早くも登板300試合に到達した右腕は、自身の特長を「切り替えのうまさだけは、誰にも負けない」と言い切る。

 1、2年目時はブルペンで肩をつくるときも全力投球。蓄積疲労を感じながら、周囲を見渡すと力の入れ具合を調節しながら投げていることに気付いた。戦い続けるために必要なのはオンとオフのメリハリ。立場を確立した今は、ベンチからの電話の音で一気にスイッチが入るようになった。

 「ずっと(スイッチを)入れっぱなしだと絶対に一年持たない。若い選手が多いし、言ってあげられることは言ってあげたい」

 五十嵐らが抜けて若返ったブルペン陣。この日は支配下に復帰した川原や、ドラフト7位奥村からのリレーだった。開幕戦ではドラフト1位の甲斐野がプロ初勝利。勢いはあっても、経験が浅いフレッシュなメンバーに経験則を授ける立場になった。

 工藤監督は「7回、8回は今後も大きくなってくると思うけど、状態も見ながらやっていきたい」と展開に応じた起用を示唆するが、「9回の男」だけは不動の存在。連勝発進に大きく貢献したブルペン陣を、背番号38が引っ張っていく。 (鎌田真一郎)

=2019/03/31付 西日本スポーツ=