大分13失点… 力の差痛感 成長するのみ

西日本スポーツ

1回無死、明石商・来田の飛球を大分・飯塚(5)が足立(4)と交錯して落球 拡大

1回無死、明石商・来田の飛球を大分・飯塚(5)が足立(4)と交錯して落球

3回1死、中前打を放つ足立。投手・中森 明石商に敗れ、整列して相手校の校歌を聞く大分の選手たち

 ◆第91回選抜高校野球:2回戦 明石商13-4大分(30日・甲子園)

 大分は明石商(兵庫)に4-13と大差で敗れ、初出場での準々決勝進出はならなかった。主将の足立駿(3年)は初回の守備で味方選手と交錯し、右膝を痛めたが3安打を放ち、敗戦の中で意地を見せた。先に8強入りした明豊と大分勢のダブル8強入りは果たせず、大分は夏の甲子園帰還を誓った。31日の準々決勝は明豊が龍谷大平安(京都)と、筑陽学園(福岡)が東邦(愛知)と対戦する。

 全国レベルの強さを嫌というほど味わった。初の8強を狙った一戦で、大分が明石商に大差ではね返された。松尾篤監督は「もっと力を出せると思ったが出させてやれずに申し訳ない。相手が一枚も二枚も上だった」と力の差を痛感した。

 1回の守備でアクシデントが起こった。最初の飛球を追った二塁手の足立と三塁手の飯塚和茂(3年)が交錯して落球(記録は三塁の失策)。出塁した走者がスクイズで生還し先制を許した。足立は右膝を負傷。2度中断して治療を受けテーピングを巻いて強行出場した。「初回に自分がけがをしてしまった。それが敗因だと思う」と足立は主将として責任を感じていた。

■リズムに乗れず

 2回からは相手にペースを握られ、2本塁打を含む13安打で13失点。それでも負傷を抱えた足立が主将としての意地を見せた。3打数3安打1四球と全打席で出塁。「みんなに申し訳ない気持ちがあった。絶対出塁しようと思った」。この日は3番手で登板したエース長尾凌我(3年)は「足をひきずりながら弱音を吐かずに頑張っていた。素晴らしい主将」とファイトを見せた頼もしい主将を見つめた。

 長尾の精密な制球力がチームの攻守のリズムをつくる核だった。初回のアクシデントとともに、長尾が先発でなかったこともチームのリズムに影響を与えたが、「夏を考えれば自分だけじゃ勝てない」と長尾は話した。この日の大敗は夏への宿題だ。「明石商と戦えてよかった。ここを越えないといけない」と松尾監督。甲子園の苦い敗戦は夏への糧になるはずだ。 (前田泰子)

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つなぎを意識 飯塚が適時打

 5番飯塚が終盤に意地の適時打を放った。8回1死二、三塁から右前に運び、「点差があったので塁を埋めたいと考えていた」と次打者につないだ。昨秋の九州大会は不調で打撃1割6分7厘だった。その後、視力が落ちていることがわかり、動体視力を上げるトレーニングを受けて視力は回復。甲子園では2試合とも安打が出たが「何も力を出せていない。甲子園で安打を打つには精神的なものが必要だと思った」と話した。

 大分・武藤投手(先発して5失点)「自分のリズムがなかなかつかめなかった。課題を持って大分に帰れるので、また練習を頑張りたい」

 同・長尾投手(3番手で4失点)「疲れはないと思っていたが、思っていたよりも球は行っていなかった」

=2019/03/31付 西日本スポーツ=