雨の中、声援最後まで 筑陽学園、4強届かず 「よく頑張った」スタンド拍手

西日本新聞

 第91回選抜高校野球大会準々決勝で31日、県勢の筑陽学園は東邦(愛知)に2-7で敗れ、ベスト4入りを逃した。投手3人による継投で切り抜けようとしたが、東邦の強力打線を抑えられなかった。雨の中、懸命に白球を追う筑陽ナインに、アルプススタンドの保護者や在校生は惜しみない声援と拍手を送った。

 試合が動いたのは四回、相手に2点を先制され、応援団長の香川泰輝さん(3年)は「筑陽も好打線から始まるので、ここからつないで勝ち越したい」。その裏、進藤勇也選手(3年)の適時打で弥富紘介選手(同)がホームを踏み1点を返す。進藤選手の父誠さん(45)は「勇也は昔から勝負強い。接戦になると思うが勝ってほしい」。

 六回途中、2回戦で山梨学院の強打を抑えた西舘昂汰投手(3年)が登板。勝負を挑んだが、東邦の強力打線につかまり、点差が広がっていく。吹奏楽部の皿良千晴さん(2年)は「切り替えて、1点ずつでも返してほしい」と祈る。

 6点差で迎えた七回、意地を見せる。福岡大真選手(3年)が右三塁打を放ち、続く進藤選手の犠牲フライで1点を返した。福岡選手の父で甲子園出場経験がある真一郎さん(42)は「自分が出場したときより緊張します」。

 「ここからだ」「盛り上がっていこう」。強い雨が降る中、スタンドを埋めた生徒や保護者は青色のメガホンを手に最後まで声援を送った。

 最終回、左飛球をとられ、ゲームセット。試合後、スタンドに一礼した選手に「よく頑張った」「ありがとう」との声と拍手が送られた。

 野球部の吉瀬泰斗さん(3年)は「メンバーは自分たちの分まで頑張ってくれた。また甲子園に戻ってこられるように練習したい」と力強く話した。

■地元太宰府からもエール 市役所でPV、健闘たたえる

 筑陽学園の地元・太宰府市でも、市内外の老若男女約40人が市役所で開かれたパブリックビューイング(PV)に集い、大型スクリーンに向かって声援を送った。残念ながら敗れたものの、筑陽学園に安打が出たり、相手打者を打ち取ったりすると、ビーズ玉を入れたペットボトルを打ち鳴らして盛り上がった。

 市内の猪谷チフクさん(51)は「娘が3年前に筑陽学園を卒業したので、1回戦からPVで応援してきました。選抜大会初出場なのに、ベスト8はすごい。よく頑張ったと思います」と健闘をたたえた。

 猪谷さんが「あれはよかった」と指摘したのが、筑陽ナインのユニホームの袖章にある「太宰府」の文字。「郷土への誇りを感じさせてくれました」

 PVの設営を担当した安部智之・市社会教育課係長は「会場に応援メッセージを書くノートを置き、メッセージを貼るボードを用意しましたが、多くの市民が『太宰府を盛り上げて』などの声を寄せてくれました。準々決勝敗退は残念だけど、精いっぱいのプレーはすがすがしかった。ナインに敬意を表したい」とねぎらった。

=2019/04/01付 西日本新聞朝刊=

PR

高校野球 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング