筑陽学園4強ならず 「三本の矢」力尽きる

西日本スポーツ

東邦に敗れ4強進出ならず。肩を落として引き揚げる筑陽学園の選手たち 拡大

東邦に敗れ4強進出ならず。肩を落として引き揚げる筑陽学園の選手たち

4回1死一、二塁、成沢(奥)に先制の適時二塁打を浴びた筑陽学園・西 6回1死二、三塁のピンチを迎え西舘にマウンドを譲る菅井(右) 6回1死満塁、山田に2点適時二塁打を浴びた西舘

 ◆第91回選抜高校野球:準々決勝 筑陽学園2-7東邦(31日・甲子園)

 平成最後の選抜大会での快進撃が止まった。初出場の筑陽学園が、30度の出場を誇る東邦に完敗。平成最初の選抜を制した伝統校との差を、江口祐司監督も「打者のスイングの強さ、投手の球の強さ、全て相手がワンランク上。力の差は歴然としていた」と認めた。

 エース西雄大から菅井一輝、西舘昂汰の3年生トリオで形成する「三本の矢」が被安打13と打ち込まれた。先発の西が4回に2点を失い、なお2死二塁で菅井に交代。ここは三振でしのいだが、6回に1死二、三塁として西舘に後を託した。

 西舘は四球で塁を埋めた後に3連打を浴び、この回に決定的な5点を失った。「相手打者に力で劣っていた。詰まらせる打球が全部安打になった。甲子園を楽しめなかった」。腰痛を抱え、万全の状態ではなかった西舘は悔しさをかみしめた。

 試合後の江口監督は「6回の継投のタイミングが1人遅れたように感じた。西舘に申し訳なかった」と口にした。「投手が頑張ったのに、野手が助けられなかった」。その後の反撃も7回の1点にとどまり、4番の江原佑哉主将も悔やんだ。

 昨秋は接戦の強さを発揮して選抜切符をつかんだが、強豪に力で押し切られた。「まずは体力づくりから始めたい。投手も打線も全部組み替えます」と江口監督は夏を見据えた。そして「3人から不動のエースが出てきてほしい」と期待した。

 背番号1の西は「絶対的エースになって甲子園に出られるように頑張りたい」と誓った。背番号10の西舘も「どんな強打者にも気持ちで負けないぐらい追い込んで、夏はエースになりたい」と意気込んだ。粘りが持ち味のチームは新しい強さを身につけて、甲子園に戻ってくる。 (前田泰子)

=2019/04/01付 西日本スポーツ=