ソフトB工藤監督「新しい元号最初のチャンピオン目指す」

西日本スポーツ

ヤフオクドームの大型ビジョンに映る新元号「令和」を見つめる工藤監督 拡大

ヤフオクドームの大型ビジョンに映る新元号「令和」を見つめる工藤監督

投手陣の練習に姿を見せた工藤監督

 「令和」最初の日本一だ! 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(55)が1日、新元号の発表を受け、あらためてV3への思いを強くした。本拠地ヤフオクドームでの開幕3連戦は、昨季のリーグ王者西武を相手にサヨナラ勝ちと2戦連続の逆転勝ちで3連勝。最高のスタートを切った平成最後の日本一球団が、勢いをさらに増し令和元年のリーグV奪回と3年連続日本一を目指していく。

■「みんなで目指す」

 寝ても覚めても常に野球のことが脳内を巡る工藤監督でさえも、さすがに気にならないはずがない。午前11時から始まった本拠地での投手練習。新元号発表予定時刻が近づくと、いったん練習がストップした。選手、コーチらが足早にロッカーへ。「学校の先生が、授業を止めてテレビ見せてくれる時みたいだね」。少年のような笑顔を浮かべた指揮官も、監督室へと戻った。

 予定時刻よりやや遅れて新元号「令和」が発表された。「5月からだもんね」工藤監督は、新時代の到来がすぐそこまで迫ったことを実感すると同時に、あと1カ月で幕を閉じる「平成」最後の年に日本一を果たせたことにあらためて幸せを感じた。

 「そこに証しがしっかり刻まれたというのは、すごくうれしく思います。選手みんなが、これからの野球人生を送っていく中で、そういう話題になった時に話ができるという意味ではよかったなと思う」

 自身は西武入団1年目の昭和57(1982)年に、いきなり初の日本一を経験した。黄金期の西武→ダイエー(当時)→巨人→横浜(当時)→西武と渡り歩き、ソフトバンクの指揮官に就任。その間、昭和で5度、平成で9度の日本一に輝いた。選手、監督を合わせて14度の栄冠は王会長をも上回り、森祇晶氏、川上哲治氏に続く歴代単独3位だ。そんな日本一請負人が「令和」最初の頂点を他に譲るわけにはいかない。

 「新しい元号の最初のチャンピオンに、というのもまたみんなで目指してやっていきたい」

 そこへ向けて手応えも感じている。開幕戦ではルーキー甲斐野の好投もあり、劇的なサヨナラ勝ち。2戦目は柳田が逆転満塁弾、3戦目も同じく逆転2ランを放ち高橋礼にプロ初勝利をもたらすなど、開幕3連戦は最高のスタートを切った。「1、2番が機能して中心の打者がかえすという打線がいい形になっている。いい働きをしているのでそのままいってくれたらいい」。牧原、今宮の1、2番コンビが好調で、柳田も期待通りの活躍をしてくれているだけに大きな自信は得ているが、今季の戦い方の軸はぶらさない。

 「今年はチャレンジャーという気持ちを失わないで1年間やっていかないといけない。去年日本一になったけど、リーグ優勝はできていないチーム。そういう思いもあって、西武さんにも勝てた。どこのチームとやるときもその思いは持ってやっていく」。令和最初の日本一へ向けて、挑戦者として走り続けていく。 (倉成孝史)

=2019/04/02付 西日本スポーツ=