関口メンディーを研究した18歳 競泳界のホープ吉田が初V

西日本スポーツ

 ◆競泳日本選手権第1日:男子400メートル自由形決勝(2日・東京辰巳国際水泳場)

 今春から日大の18歳、吉田啓祐が自己ベストを更新する3分47秒10で初優勝を飾った。

 表彰台のど真ん中で、大学初勝利を挙げた吉田は自慢の「メンディーヘア」をなびかせた。高校時代は短髪だったが、サイドを短くカットし、伸びている部分にパーマをあてている。「特徴のある髪形が好きなので、自分もしてみようと思って。もうちょっと伸ばしてクルクルにしようかな」

 さまざまな芸能人のヘアスタイルを研究し、今回参考にしたのは人気ダンス・ボーカルグループGENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバー、関口メンディーだという。

 個性的な髪形だけではなく、レースでも存在感を見せた。序盤は前年優勝の江原騎士(自衛隊)に次ぐ2番手で、一時は大人1人の身長ほどの差があった。勝利を予感したのは300メートルのターンだ。トップの江原と1秒26差。「近くにいたので、もしかしたら…」。得意の終盤で加速し、残り25メートルで前を抜き去った。世界選手権の派遣標準記録は突破できなかったものの、合同練習の際にほとんど勝てなかった江原に快勝。得意の800メートル自由形、リレーでの代表入りを狙う200メートル自由形に弾みをつけた。

 佐賀県唐津市出身。親元を離れて進んだ東京・日大豊山高で飛躍した。昨年のユース五輪では400メートルで銅、800メートルで銀メダルを獲得。昨年11月の北島康介杯では、リオデジャネイロ五輪400メートル個人メドレー金メダリストで、800メートルリレー銅メダルメンバーでもある萩野公介(ブリヂストン)に先着して優勝した。

 今大会前は多い日で1日約1万7000メートルを泳ぎ込んだ。天性の泳ぎのセンスを持つ上に「豊山に入って一番練習した」という猛練習も結実。「いつもラスト100メートルはきついのに、今回はきつくなくてびっくりするくらい上げられた」と自分でも驚くほどの内容だった。

 初の日本代表入りをかけた今大会。前夜は緊張で2時間ほどしか寝ることができなかったという中で、能力の高さを見せつけた。ただ、今大会には日本記録保持者でもある萩野が不在で、江原も故障の影響で本調子ではなかった。「勝てたことはうれしいけど、まだまだ通用しない」。パーマをあてて大きな一歩を刻んだ新星は、おごることなく、さらなる高みを見据えた。(伊藤瀬里加)

=2019/04/03 西日本スポーツ=

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