明豊、成長の春 準決勝敗退 「夏にまた帰ってきます」

西日本スポーツ

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決勝進出を逃し、引き揚げる明豊の選手たち

1回無死、左越えに先制ソロを放つ表 1回1死一、二塁、左越えに2点適時二塁打を放つ藪田 8回2死三塁、代打・青地が左中間フェンス直撃の適時三塁打を放つ 6回1/3を投げ3失点の若杉 8回無死、習志野・桜井(左)に右越えの勝ち越しソロを浴びた大畑

 ◆第91回選抜高校野球:準決勝 明豊4-6習志野(2日・甲子園)

 春夏を通じ初めて4強入りした明豊(大分)は、習志野(千葉)に4―6で逆転負けした。初回に表悠斗主将(3年)の先頭打者本塁打などで3点を先制。エース若杉晟汰(2年)から右腕の大畑蓮(3年)の継投もリードを守れず、同点の8回に勝ち越しを許し、大分県勢としては1967年に優勝した津久見以来の決勝進出は果たせなかった。

 見えかけた決勝の舞台は本塁打で打ち破られた。3-3で迎えた8回。2番手の大畑が投げた高めの直球を右翼スタンドへ運ばれた。勝ち越し弾を許した大畑は「力で抑えようとしていた。外を狙ったのに力が入ったのか内に入って、高めに浮いてしまった」と1球を悔やんだ。

 初回に表の先頭打者本塁打と藪田源(3年)の適時二塁打で3点を先制。「理想的な入りだった」と川崎絢平監督は振り返ったが、勢いは続かなかった。2回から追加点を奪えず、エース若杉にじわじわとプレッシャーが掛かってきた。

 川崎監督は「派手さはないが、したたかなチームだった」と相手を評した。3回に重盗などで2点を返され「そういうチームだとはわかって警戒していたけど、準備不足だった」と若杉。7回に連打で同点とされると1死二塁で大畑に交代し、大畑が8回につかまり逆転を許した。「後半勝負だと思ったのでいけるところまで若杉でと決めていた。選手はよくやってくれた」と準決勝までマウンドを支えてきた左右のエースをねぎらった。

 初の決勝進出は逃したが、横浜(神奈川)、昨秋の明治神宮王者の札幌大谷(北海道)、近畿王者の龍谷大平安(京都)とビッグネームを次々に倒してチーム史上最高の4強入り。打撃戦や1点差の接戦などさまざまな戦いを制してきた。「いろいろなタイプのチームとやって臨機応変に対応できた」と川崎監督はチームの成長を確信する。

 若杉は「初めて甲子園で投げて、あの歓声の中でどれだけ投げられたかもわかった。夏にまた帰ってきます」と誓った。チームに新たな歴史を刻んだ明豊ナイン。夏こそ届かなかった頂点に立ってみせる。 (前田泰子)

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表が先頭打者弾

 明豊の表主将が初回に先頭打者本塁打を放った。内角真っすぐをコンパクトに振り抜き、左翼席へ公式戦初となる本塁打。準々決勝まで初回に凡退していたので「何が何でも塁に出て勢いを呼び込むつもりだった」。2打席目以降は安打が出ずに敗退し「後半はチームに守備のミスも出てしまった。もっと体力をつけて夏に戻ってきたい」と出直しを誓った。

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青地代打で適時打

 明豊の青地が3点を追う8回2死三塁で代打出場し、直球を打ち返して左中間を破る適時三塁打を放った。「1球で捉えてやるつもりだった。自分の結果としては良かった」と胸を張ったが、昨年大阪桐蔭で春夏連覇を果たした1歳上の兄・斗舞さんに続く全国制覇は達成できなかった。「兄はとてもすごかった。もう一度チャンスがあるので、夏はスタメンに定着して帰ってくる」とレベルアップを誓った。

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全国で戦えることは証明できた

 ソフトバンク・今宮「午前中開始のいい時間帯だったし、全部テレビで見ましたよ。残念でしたけど、実力のある学校とたくさん試合ができたことは大きい。夏はまた大分大会も難しい戦いとなるだろうけど、全国で戦えることは証明できた。また頑張ってほしいですね」

=2019/04/03 西日本スポーツ=

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