ソフトバンク開幕無傷5連勝 武田249日ぶり先発勝利

西日本スポーツ

5回まで無失点とし、手をたたく武田 拡大

5回まで無失点とし、手をたたく武田

7回2/3無失点で今季初勝利の武田

 ◆オリックス0-3ソフトバンク(4日・京セラドーム)

 開幕5連勝! 3日に26歳のバースデーを迎えた武田翔太投手が、一夜明けて躍動した。8回途中まで8三振を奪い、無失点の好投で、先発として249日ぶりの白星を手にした。タカ投は4人で連夜の無失点リレー。25回連続無失点の安定感を発揮している。チームは1分けを挟み、2008年以来11年ぶりの開幕5連勝。きょう5日からのロッテとのホーム3連戦で、さらに加速だ!

■ローテ投で最長回

 先発での勝利は実に249日ぶりだ。昨年7月29日の楽天戦でそのシーズン3度目の完封勝利を飾って以来。「いいスタートを切れた」。武田は胸を張った。

 開幕ローテのトリで登場。「結構(登板を)待ったんで。すごく緊張した。序盤は地に足がついていない感じだった」。2回、2安打と四球で2死満塁のピンチを迎えた。9番山足を変化球で二ゴロに仕留めて切り抜けるとギアを上げた。

 3回から7回までいずれも打者3人で攻撃を終わらせた。「タイミングを外すことだけを考えた」と、無走者でもクイック投球するなど工夫を見せ、8回2死一塁で降板するまで被安打5、8奪三振で無失点。115球の快投だった。

 2015年から2年連続2桁勝利を挙げたが、ここ2年は苦しんだ。昨季は3完封を挙げた一方で調子の波が激しく、途中から中継ぎに回った。そんな右腕を厳しくも温かく見守ったのは倉野投手コーチだった。今年2月27日の西武との練習試合。ドラフト1位の甲斐野が木村のバットをへし折った際、同コーチは明かした。「甲斐野の投球は、僕が見てきた新人の初登板の中で3本の指に入る。残り2本は川原、そして武田。2人の初登板は(感動で)思わず鳥肌が立った」

 その日、先発マウンドに立ったのは武田だったが、3回途中5失点とめった打ちされ、降板を命じられた。「これ以上投げさせても意味がない」。ルーキーイヤーの12年に8勝し、チームを背負って立つと目された存在だけに、倉野コーチはふがいなさを感じた。厳しい言葉は期待の裏返し。「ローテ争いをするような投手ではない。タイトルを争うような投手にならないと」と願う。

 3日に26歳の誕生日を迎えた右腕への工藤監督の期待は、今回の好投でさらに大きくなった。「悩んだり苦しんだりもしただろうけど、その中でつかんだものが絶対にある。きょうの投球を自信に変えてほしい」。倉野コーチも「完投を計算されるような投手になってほしいし、その力はあると思う」と高評価した。

 ホークス投手陣の連続無失点は25回に伸びた。安定した開幕ローテの中で、最長イニングを投げたのは武田だ。長く「未来のエース候補」と期待された男。今季こそ「候補」を外す。 (長浜幸治)

=2019/04/05付 西日本スポーツ=