ソフトB王会長「大爆発だな」 7発返しで悪夢払しょく 連敗2でストップ

西日本スポーツ

3回、3ランを放ち、ベンチ前でポーズを決めるデスパイネ 拡大

3回、3ランを放ち、ベンチ前でポーズを決めるデスパイネ

 ◆ソフトバンク11-1ロッテ(7日・ヤフオクドーム)

 7発でお返し!! 前日に4発、前々日に3発も被弾して連敗していた福岡ソフトバンクホークスが、7発のホームランを打ち込んで連敗を2で止めた。柳田悠岐(30)、アルフレド・デスパイネ両外野手(32)、内川聖一内野手(36)の主軸が昨年8月以来のそろい踏み。8回には16年ぶりとなる1イニング4発も飛び出し、ヤフオクドームはお祭り騒ぎだ。

■中軸がそろい踏み

 公式戦で初めて「WE=KYUSHUユニホーム」を身にまとったソフトバンク打線が、九州7県と同じ数の7本塁打を見舞った。観衆4万人を超えたタカファンを歓喜させ、2試合で7被弾を喫した悪夢を、1試合で振り払うアーチ祭り。全て本塁打で挙げた今季最多タイの11得点で連敗も2で止め工藤監督も「これでチームが乗っていってくれたら」とうなずいた。

 指揮官が最も称賛したのは、待望の今季1号を2者連続で放ったデスパイネと内川だ。「2人に一本出たのは非常によかった」。初回の柳田の4号を含め、中軸が昨年8月以来のそろい踏みだ。デスパイネは2点リードの3回2死一、二塁。有吉の低め変化球を左翼席中段へ運ぶ3ラン。本人は「やっと一本出てくれてよかった。これから打てるように」と笑顔を見せた。

 開幕から全試合で4番に座るも、試合前の打率は1割1分8厘。それだけに「ずっと体調は良かったが、結果が出ず悔しかった」。不振に陥ると打撃用手袋を頻繁に替えるクセがあり、この期間は打席ごとに替える場面も。ベンチで自身への怒りをにじませる姿もあったが、この一発を機に一気に量産するつもりだ。

 内川も間髪入れずにスタンドへ運んだ。低めの真っすぐをすくい上げて左翼方向へ飛ばした。打った瞬間確信する当たり。すぐさまベンチを指さして喜びを表現した。「デスパが打ったすぐ後だったので、どさくさに紛れて打った感じ」とおどけたが、ど派手な主力2人の連弾で、連敗ストップへの流れを引き寄せた。

 不退転の覚悟をにじませて臨んだ2019年。08年に右打者史上最高の打率3割7分8厘で首位打者に輝いた当時のように、春季キャンプでは重心を低くしたフォームの精度を磨いた。「だいぶいい感じで打てている」。開幕前の手応えとは裏腹に試合前まで2割1分9厘。「ずっともやもやしかなかった。一本出てよかった」。今季9試合目で生まれたアーチをきっかけに、さらに上昇気流に乗る。

■パトップ19本塁打

 祭りのクライマックスは8回。松田宣、上林に加え、釜元はプロ1号、福田も放った。球団タイ記録となる1イニング4本塁打。城島、松中、井口、バルデスの4選手がそれぞれ100打点以上を記録した03年以来、16年ぶりの快挙だ。打線はロッテを抜いて19本塁打でリーグトップに。昨季は202発を放った打線だけに、内川とデスパイネも今後量産すれば球団記録の203発超えも視野に入る。工藤監督も「2人に出て本人も安心するだろうし、チームにとっても何より。今後の戦いを考えても安心できる」。仕切り直しの一戦は、実り多い白星となった。 (山田孝人)

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 王球団会長「すごいねえ。大爆発だな。7本。出るときは出るね」

=2019/04/08付 西日本スポーツ=