甲子園沸かせた“博多の鉄腕” 法大・三浦銀二、大黒柱の自覚/東京六大学野球

西日本スポーツ

 東京六大学野球春季リーグは13日、神宮球場を舞台に東大―法大のカードで開幕する。スポットライトを浴びそうなのが昨年1年生ながら場数を踏んだ法大の三浦銀二投手(2年・福岡大大濠)だ。大黒柱の自覚をにじませる右腕が春の神宮を熱くする。

■大黒柱の自覚

 たくましくなったのは体つきだけではない。法大の三浦は心技体すべてを進化させて、神宮のマウンドに立つ。3月末に行った立正大とのオープン戦では7回を被安打3の1失点。新球のフォークボールを交えて昨秋の明治神宮大会覇者を寄せ付けなかった。「チェンジアップよりも球速があって落ちる球が欲しかった」。最速150キロの真っすぐを生かすための武器習得に余念がない。

 1年春のリーグ戦で2勝、優勝した秋は2完投を含む3勝を挙げ、防御率も1・99をマーク。首脳陣は2年生の三浦を主戦格に位置付けており、13日の開幕戦はもちろん、各カードの初戦に起用する方針だ。今春のオープン戦では東芝、JR東日本東北、明治安田生命など社会人チーム相手にも積極的に投げさせた。

 「自分では、まだふさわしいと思っていない」。言葉では謙遜しながら、三浦も理想のエース像をイメージしている。「1球で球場の空気を変え、試合を支配できる投手。対戦相手を『三浦が出てきたら、もう勝てない』と諦めさせるような投手になりたい」。現在5勝。大学4年間での目標勝利数は「30」だという。「それだけ勝てば東京六大学の歴史に名前が残るから」と言い切った。

 昨秋に続く連覇はそう簡単ではない。難敵ぞろいのリーグ戦、明大にはドラフト1位候補の森下がいる。「同じ九州出身の先輩で、素晴らしい投手。真っすぐが速いだけでなく、カットボールやシュート系の球も自在に操っている印象がある」。明大との直接対決はリーグ戦最終盤の5月25、26日。優勝争い次第では大一番になる可能性もある。「内角の精度をもっと上げて、2年目の春に臨む」。甲子園を沸かせた“博多の鉄腕”は、完全無欠となる日まで成長の足を止めない。 (西口憲一)

◆三浦銀二(みうら・ぎんじ) 福大大濠高出身

 1999年12月30日生まれの19歳。福岡市出身。筑紫丘小3年時に「筑紫丘ファイターズ」で軟式野球を始め、筑紫丘中では軟式野球部。福岡大大濠高では3年春に選抜大会8強。最後の夏は福岡大会決勝で東筑高に1-3で敗退。身長175センチは高校時代と変わらず、体重は5キロ増の80キロ。右投げ右打ち。

■石田と師弟コンビ誕生

 法大に福岡出身の師弟コンビが誕生した。新入生の石田旭昇投手は東筑高で2年夏と3年春に甲子園出場を果たしており、特に2年夏は三浦を擁する福岡大大濠高を破って脚光を浴びた。「投げ勝った、なんて恐れ多いです」と恐縮する石田は将来を見据えて現在体づくりに励む日々。「まさか三浦さんと同じ大学でプレーすることになるとは…」とほおを紅潮させるかわいい後輩に対し、先輩は「まさか、は僕が言いたいぐらいですよ」と苦笑いしていた。

=2019/04/10 西日本スポーツ=

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