ソフトバンク「柳田不在ショック」振り払えず わずか4安打

西日本スポーツ

降雨コールドで引き分け、長崎のファンにあいさつするソフトバンクナイン。左端は工藤監督 拡大

降雨コールドで引き分け、長崎のファンにあいさつするソフトバンクナイン。左端は工藤監督

9回1死二塁、空振り三振に倒れた今宮 延長10回、試合が雨天で中断となり、グラウンドを見つめる工藤監督(左から2人目) 長崎でのソフトバンク公式戦

 ◆日本ハム3-3ソフトバンク(9日・長崎)

 あぁ長崎は今日も雨だった。左膝裏の肉離れのため出場選手登録を抹消された柳田悠岐外野手(30)が不在のタカ打線が湿った。2点を先制されながら、3番に入った内川聖一内野手(36)が適時打を放つなど、チーム一丸で接戦に持ち込んだが、好機に一本が出ず延長10回表に降雨コールドで引き分けとなった。今後も厳しい戦いが続きそうだ。

■初3番内川適時打

 同点で迎えた9回2死一、二塁のサヨナラの好機で、代打高田が空振り三振に倒れた直後だ。試合開始直後から断続的に降り続いていた雨脚が、一気に強まった。延長10回に備えて、マウンドでは甲斐野が投球練習を行っていたが、守備に就いていた野手陣と一斉にベンチへ。13分間の中断を挟み、審判からゲームセットがコールされた。雨中の4時間超ゲームはドロー。自身も疲れきった表情だったが工藤監督は、まずは厳しい環境で戦った選手らをねぎらった。

 「こういうゲームも年に何試合かあると思いますんで。負けないで終われるのは非常に良かったと思いますし、ピッチャーもよく粘ってくれた」

 指揮官の言葉通り、負けないで終われたことは確かだが、勝てなかったこともまた事実だ。「ギータ不在ショック」が響いた。開幕から9試合で打率3割5分5厘、4本塁打、14打点と絶好調だった柳田が、左膝裏肉離れで離脱。登録抹消を決めた8日には工藤監督が「誰か一人が柳田君の代わりをというのは難しい。打線全体でカバーしていくしかない」と、チーム一丸で柳田の穴を埋める姿勢をナインに求めていた。

 柳田に代わって3番に入ったのは昨年8月2日西武戦以来となる内川。6番に川島、9番には真砂と今季初スタメンの2人もオーダーに名を連ねた。だが、左腕上原の前に、初回から3イニング連続で三者凡退。2点を追う4回1死二塁には内川がチーム初安打となる中前適時打を放ち、この回の同点につなげたが、続く5回2死一、三塁の勝ち越し機では遊ゴロに倒れた。

 開幕から主力の一人である中村晃を欠き、中軸を任されていたグラシアル、柳田も離脱した打線は、明らかに迫力と厚みを欠いた。同点の8回には周東がプロ初盗塁を決めたが、2死二塁から上林が申告敬遠で歩かされ、代打福田が凡退。9回にも2死二塁のサヨナラ機で迎えた内川にも迷わず申告敬遠を選択され、続く代打の高田が空振り三振に倒れた。

 「向こうも点をやらないようにと思って投げてくる。そういう中でも、僕らも一生懸命、いろいろ考えて何とか点を取れるようにやっていきたい」。柳田不在を嘆いても仕方ないことは分かっている。工藤監督は、雨中のドローを今後の勝利につなげるつもりだ。 (倉成孝史)

=2019/04/10付 西日本スポーツ=