ソフトB武田2戦2勝 「今年はやり返したい」 天敵・中田は3打席ピシャリ

西日本スポーツ

ファンとハイタッチを交わす武田 拡大

ファンとハイタッチを交わす武田

 ◆ソフトバンク5-2日本ハム(11日・ヤフオクドーム)

 走者を背負いながらも、武田が乱れることはなかった。分岐点はいきなり訪れる。初回1死から大田、近藤に連続四球を与え、一、二塁。ここで迎えた4番中田には、過去何度も痛い思いをさせられてきた。昨季までの被打率は3割4分。50打席以上対戦のある打者では、最も苦手な相手だった。

 「調子は良さそうではなかったので、特に(過去のデータを)意識することなくいった」。2ボール2ストライクから力で押し込んだ。内角高めへの146キロ。グシャという鈍い衝突音とともに打球は、右翼へのフライになった。続く王柏融も二ゴロに仕留め、立ち上がりのピンチをしのいだ。

 初回だけで32球。「慎重にいきすぎた。後半がしんどくなるかなと思った」。そんな不安が現実に。2回こそ三者凡退に抑えたが、3回以降は毎回走者を許した。それでも要所を締めながら、冷静さを失わなかった。

 走者がいない場面でもクイック投球を駆使。4回先頭の中田もタイミングをずらし二直に。「球種とクイックを合わせると(タイミングを外す確率が)2倍になる。一つの武器になるかも」と手応えをつかんだ。中田は3打席目も二飛に封じた。7回には中島の適時打で今季初失点を喫したが、6回2/3で116球を投げ被安打7、2失点(自責1)で2勝目を手にした。

 開幕から連勝発進した右腕は、お立ち台で「今年はやり返したい」と決意をにじませた。昨季は自身初の中継ぎへの配置転換も経験。短い登板に、持てる力をすべて出すことで力強さを取り戻した。一方で、再び先発に戻り意識することがある。「ギャップ」だ。

 「僕の場合は、フォームと球筋のイメージが合わないのがいい。でも、中継ぎをすると力投してしまう。長いイニングを投げるには意識を変えないといけない」。自分らしさ-。ゆったりとしたフォームから繰り出す、キレのあるボールで日本ハム打線を翻弄(ほんろう)した。

 「最初から球の走りがよく、自信を持って投げているところが見えた。非常に良かった」。安定した投球を見せた右腕を工藤監督も称賛。本来の輝きとともに、チームの信頼も取り戻しつつある。 (鎌田真一郎)

=2019/04/12付 西日本スポーツ=

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