ソフトバンク首位再浮上 ギータ離脱後初勝利 上林、両親へ感謝のV打

西日本スポーツ

4回2死満塁、右前に先制の2点打を放つ上林 拡大

4回2死満塁、右前に先制の2点打を放つ上林

4回2死二塁、釜元の適時三塁打で生還した甲斐(左) 4回2死二塁、右中間に適時三塁打を放つ釜元

 ◆ソフトバンク5-2日本ハム(11日・ヤフオクドーム)

 ギータさん、安心してください!! 主砲柳田を故障で欠く工藤ホークスが、下位打線の3者連続適時打などで日本ハムに快勝。試合がなかった楽天と並ぶ首位にわずか1日で再浮上した。4回2死満塁で7番上林が右前へ2点適時打を放つと、8番甲斐も2点二塁打。打撃不振の2人の快音に、売り出し中の釜元も適時三塁打で続いた。8日の柳田の登録抹消から3試合目でつかんだ白星。ここから再ダッシュだ。

■甲斐汚名返上二塁打

 天敵を打ち砕き、「ギータ不在」の重苦しい雰囲気を振り払った。4回2死満塁。不振に苦しんでいた7番上林が均衡を破った。2回に見逃し三振を喫し、打席に入った時点の打率は1割9分。「開き直るしかない」と切り替えると、左腕加藤の2球目を捉えた。

 加藤には直前の打席まで通算12打数無安打、7三振と完璧に抑えられていたが、低めのフォークを振り抜いた打球は一、二塁間を抜ける先制の2点打。延長で敗れた前日10日は今季初の5番で5打数無安打に終わっただけに「いい場面で打てて良かった」と笑った。

 なお2死一、三塁で、打率を8分3厘まで落としていた甲斐も右中間フェンス直撃の2点二塁打。「最近はチャンスをつぶしてばかりで、いいところがなかったので良かった」。今季初打点で加藤をKOすると、9番釜元も2番手西村からの適時三塁打で続いた。

 7、8、9番の3者連続適時打で一挙5得点。過去2試合で計5得点と元気がなかった打線に勢いをつけた上林の一打に、工藤監督も頬を緩めた。「頑張ってもらわないといけない選手だし、期待は120パーセントある」。6回も右前打を放ち、9試合ぶりのマルチ安打もマークした。

 主砲の柳田が左膝裏の肉離れで離脱するなど故障者が相次ぐ中、昨季は自己最多の22本塁打と飛躍を遂げた23歳は打線のキーマンだ。上林も「自分がやらないといけないと思っている」と自覚する。打率も2割2分2厘まで上げたが、さらなる上積みは不可欠だ。

 お立ち台では、スタンドで応援してくれた両親への感謝を口にした。「最近は打てなくて、毎日のように連絡をくれた。ありがとうと言いたい」。8日に柳田が登録抹消されてから3試合目での白星。試合がなかった楽天と並ぶ首位にわずか1日で再浮上した。

■釜元プロ初の三塁打

 「ギータショック」を振り払う意味でも大きな意味を持つ勝利。工藤監督も「(4回は)みんなの集中力が出て、『加藤君を攻略するんだ』とベンチから声も出ていた。いい得点だった」と目尻を下げた。12日からは高校時代を過ごした仙台で楽天との首位決戦。上林が燃える材料はいくらでもそろっている。 (長浜幸治)

   ◇    ◇

 釜元(4回2死二塁でプロ初三塁打)「(2軍戦で打って以来)久しぶりの三塁打で、二塁で歩数が合わなかった(苦笑)。でも気持ち良かったです。一日に何か一つでも爪痕を残そうと思っています」

=2019/04/12付 西日本スポーツ=