ソフトB千賀、力投報われず遠い1勝 春の仙台やっぱり鬼門

西日本スポーツ

4回無死一、二塁、楽天・ブラッシュに四球を与えた千賀 拡大

4回無死一、二塁、楽天・ブラッシュに四球を与えた千賀

先発で7回2失点。自己最多14奪三振の千賀

 ◆楽天4-2ソフトバンク(12日・楽天生命パーク)

 力投は実らなかった。楽天との首位決戦第1ラウンドで、千賀滉大投手(26)が「鬼門」の春の仙台で7回を投げて2失点。先制されても要所で踏ん張り続けた。143球、14奪三振は、ともに自己最多。だが今季3戦目でも初勝利はならなかった。楽天と同率だったホークスは、8回に痛い2失点を喫して首位から陥落。寒いナイターで落とした星を、デーゲーム2試合で取り返せ!

■7回2失点

 「鬼門」で勝てなくても一皮むけた。千賀は持てる力を振り絞った。同点の7回2死一、二塁。2安打されているウィーラーに粘られ、10球目の内角の153キロを見極められて満塁に。この大ピンチで、アクセルをもう一度踏み込んだ。銀次への2ボール1ストライクからの勝負球は、143球目にして154キロ。左飛に仕留めた。右腕は打球の行方を目で追わず、楽天ファンの落胆の声を聞いてマウンドを降りた。

 「疲れました。今年はこういう(長いイニングを投げる)覚悟でやっている。でも、1点、2点とポンポンと取られて、まだまだだなと思うし、そういうところがちゃんとできれば、勝てるのかなと思います」。開幕投手は今季3戦目でも白星をつかめなかったことを反省した。

 プレーボール時点の気温は9・1度。底冷えする首位決戦のマウンドで、初回から飛ばした。先頭田中には直球を4球続けて空振り三振。3球目は159キロを計測。3回まで7Kとハイペースで三振を量産した。

 千賀が悔やんだのは2回。1死二塁で新外国人ブラッシュに探りを入れた初球のカーブを左前先制打にされた。「先制点が全て。先にやってはいけない」。自己最多の球数を投げ、奪った14三振もキャリアハイ。ただ6四球で球数もかさみ、力投は白星につながらなかった。

 「春の仙台」は鬼門。初の開幕投手を務めた昨年、2戦目の4月6日。寒さが残る中、3回2/3、6失点でKOされたばかりか、右肘周辺の張りを訴えて出場選手登録を抹消され、戦線離脱を余儀なくされた。WBCに出場した一昨年も4月4日の仙台でシーズン初登板し、4回7失点と打ち込まれた。

 今回も勝てなかった。ただ、これまでとは全く違う。前回登板の5日のロッテ戦(ヤフオクドーム)で9回129球を投げたのに続く力投。「一つステージを上がった。この前の“完投”(試合は延長10回で黒星)も含め、去年とは姿が全然違う。球数が少なければ先発完投が当たり前という投手になる」。飛躍を確信した倉野投手コーチの言葉に熱がこもる。今季初勝利は三たびお預けでも、エースと呼ばれる存在にまた近づいたことは確かだ。 (鎌田真一郎)

=2019/04/13付 西日本スポーツ=

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